水谷瞬 2試合連続本塁打 そんな絶好調男の憧れるスポーツ選手は
四回無死二塁、2点本塁打を放った水谷(中央)がパイナポーポーズを披露=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ13回戦 楽天1-12日本ハム(7月5日、エスコンフィールド北海道)
絶好調の2試合連続弾! 日本ハムの水谷瞬外野手(24)が2点リードの四回、楽天の先発・滝中が投じたスライダーをエスコンの右翼ブルペンにたたき込んだ。1打席目は空振り三振、2打席目は二飛と、共にスライダーで打ち取られていたが、本塁打の打席はこれまで培ってきた考えで対応した一発だった。
外寄りの真っすぐ、スライダーに照準
しっかりと状況を整理した。無死二塁で走者は俊足の五十幡。最悪、進塁打でいいという割り切りを持って打席に向かった。スライダー中心の配球と分析していたことから、外寄りの真っすぐ、スライダーに照準を合わせた。カウントは1-2と追い込まれたが、全部の球に対応しようという〝欲〟はなかった。「内に来られて少々詰まっても、イソさん(五十幡)の足ならサードに行ってくれることも考えていたので、外の真っすぐ、スライダーをしっかりと強いアプローチ。内の真っすぐに対して間に合う自信はあったんで、詰まってショートの前、サードの前」。

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しかし、来られたらお手上げの配球もあった。「真ん中付近、内寄りから来たスライダーはもうごめんなさいの気持ちで行きました」。結果は外のスライダーを右越え本塁打と、考え得る中で最高の結末となったが、そこに至るまでの過程に胸を張った。「結果としてホームランになりましたけど、あれがライト前でもライトライナーでも、それは考えの中でしっかりといいアプローチができたと思うので、ホームランだったから、というより、いい考えといいアプローチができたことの方が、僕の中では評価が高いと考えています」。六回にも中前打を放ち、2試合連続のマルチ安打をマーク。7月はまだ5試合だが、打率.421、3本塁打と、調子はうなぎ上りだ。

スニーカー集めがきっかけでNBAにハマり…
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そんな夏場に入って絶好調の水谷が、熱中するスポーツがNBAだ。スニーカー集めの趣味がきっかけで、カルチャーとしてつながりの強いNBAにも興味を抱くようになった。一番好きな選手は今季デンバー・ナゲッツに所属した36歳のベテラン、ラッセル・ウェストブルック(現在はFA)。PGとしてのプレーはもちろんだが「ファッションブランド、アパレルを出したりする選手なので、そういうところも含めて好きです」(水谷)。NBA随一のファンションセンスを持ち、個性を貫く生きざまにひかれた。水谷も昨年の球宴で行われたブルーカーペットショーでは、髪形をコーンロウに編み込み、派手めの柄シャツを着用するなど、その奇抜な私服姿はひときわ目立った。ウェストブルックから影響を受けていることは想像に難くない。
24年、球宴のブルーカーペットショーでファンと交流する水谷
富永が加入したレバンガ 高まる観戦意欲
ロサンゼルス・レイカーズに所属する八村塁の活躍などもあり、日本国内でのバスケ熱も高くなってきている。Bリーグのレバンガ北海道にも〝和製カリー〟富永啓生が加入した。「そうなんですか? 啓生選手?」。今はシーズン真っただ中ということもあり、富永加入の情報はチェックしていなかったが、素直に驚きを示した。そして、まだ観戦したことのないBリーグにも目を輝かせる。「行ってみたいですね。今年の冬とかレバンガはもちろんですけど、他のチームでも行けたら」。Bリーグはプロ野球のオフシーズンと重なるため、今オフの初観戦へ意欲を見せた。
のりのりジェッシー「あしたもいくでー!」
そう思い描くオフの〝ご褒美〟を満喫するためにも、まずはシーズンを全うする。優勝に向けて、さらなる勢いを生み出すために、ファンを巻き込みながらヒーローインタビューを締めくくった。「ワン、ツー、スリー、ジェーーッシ-! あしたもいくでー!」。
ヒーローインタビューで締めのコールをする水谷(右)と控えめな細野