代表選出のスパチョーク 置き土産は大宮戦の勝ち点3「チームの力になるプレーを」
タイ代表に選出されたMFスパチョーク=撮影・宮西雄太郎
■8月27日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は27日、第28節・大宮戦(30日、プレド)へ向けて全体練習を行った。9月上旬に行われる「51st King’s Cup 2025」でタイ代表に選出されたMFスパチョーク(27)は、リーグ戦の勝ち点3を置き土産に代表へ合流する構え。クラブと母国の誇りを胸に、国内外のフィールドで白星を積み重ねる。
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前日26日に代表選出が発表されたタイの至宝は「何回選ばれても、すごく光栄なこと。今回も国を代表して戦えることをうれしく思っている。(大宮戦の)試合が終わった日に、そのまま飛ぶ予定です。疲れるかもしれないけど、すぐに行きます」とニッコリ。左ふくらはぎ負傷で6月の代表活動を辞退していただけに、人一倍の覚悟を持って国へ帰るつもりだ。
全体練習で汗を流すMFスパチョーク(中央)
柴田コンサの初勝利となった23日の甲府戦では、右シャドーで先発し75分間プレー。積極的なシュートや正確なパスを繰り出し、ゴールのにおいをプンプンと漂わせた。相手が嫌がるスペースを突く新監督の戦術は肌に合い、前線で自由を与えられることでスパチョークの個人能力はより生きてくる。
柴田監督から直接伝えられた特長を生かすために必要なこと
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「最近はシュートを打てていなかったので、前回は攻撃に絡んでシュートすることにフォーカスしていた。柴田さんと直接話をして、自分の良いところを引き出すには自由度が必要だと言ってもらえた。規律を守りながらも、攻撃では自分の良いところを出したい。チャンスを与えてもらっているからにはチームの力になるプレーをします」
新体制がスタートしてから日は浅く、今はまだ理想のフットボールを擦り合わせている状況だ。「新しい監督になって2週間も経ってない。正直言うと、やりやすさと難しさがあるけど、今はプラス面だけを見て良いものを継続したい」。ポジティブ思考がハイパフォーマンスの源になる。
シーズンは残り11試合。PO圏内の6位・仙台との勝ち点差「9」は、決して小さくない。攻撃の違いを生む男は、甲府戦で得た勢いを増幅させるため目の前の一戦に全力を注ぎ込む。
「新体制になってからまだ1回しか勝利を収めていないけど、前回は勝ち点3を持って帰れたのでチームの流れは良い。今回は自分たちのホーム。また勝ち点3を取れたら、もっと流れができる。勝ち点3を取って代表へ行って、帰ってきてからも勝ち点3を取る。それを1つ1つやっていくことでPO圏内に入っていける」
勝利への執念を、ピッチで表現してみせる。
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