スパチョークが27歳の誓い「2試合とも勝ち点3を取って代表に行くことが目標」
27歳の誕生日を迎えたスパチョーク。代表活動前の2試合に全力を注ぐ=撮影・宮西雄太郎
■5月22日、札幌・白旗山競技場
北海道コンサドーレ札幌は22日、札幌市内で第17節・鳥栖戦(25日、駅スタ)へ向けて全体練習を行った。この日、誕生日を迎えたMFスパチョークは「次の試合は27歳になって最初のゲーム。勝ち点3を取って自分に良いプレゼントをしたい」と気合十分。6月に代表活動を控えるタイの至宝は、連勝を置き土産に母国へ凱旋するつもりだ。
高木と林田の〝水難〟見てダッシュ逃走
プレーを終えた選手たちに、笑顔の輪が広がった。練習後のミーティングでは誕生日を迎えた高木と林田に、祝福のウオーターシャワーが贈られた。次は自らの番と悟ったスパチョークは、素早いダッシュで〝危機〟を回避し「(水を掛けられている2人を)先に見たので、一足早く逃げました」と、いたずらっぽい表情を浮かべた。
36歳の誕生日を迎えた高木(中央)が、練習後にチームメートからウオーターシャワーを浴びた
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来日4年目のシーズン。月日の流れの早さを実感しながらも、新鮮な気持ちで毎日を過ごしている。「目にするものや体験するものを、変化の一つとカウントしている。去年は特にいろいろなことが起きて、僕にとって大きな変化のある一年だった。それが自分を成長させてくれた。今後も一年、一日を大切にしたい」。J2降格の悔しさを味わったシーズンを糧に、一回りも二回りもスキルアップを遂げてみせる。
「そうなれば流れは変わる」
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6月のアジアカップ予選に代表選出されているスパチョークは、5月末の仙台戦後にチームを離れる予定だ。鳥栖、仙台と続く2試合に懸ける思いは人一倍強く「2試合とも勝ち点3を取って代表に行くことが目標。そうなればチームの流れは変わる」と闘志を燃やす。

今季のリーグ戦で6勝を挙げている札幌だが、連勝は1回だけ。今ひとつ波に乗りきれないチーム状況を一変させるためには、大きな連勝が必要不可欠だ。「勝ってはいるけど、連勝が少ないのは良くない流れ。連勝することで上位に絡むことができるので、一つの勝利でなく、連勝を重ねられるように頑張りたい。自分はタスクをこなしつつ、ゴールにフォーカスしてやっていきます」。チームを乗せる一撃を、ゴールにたたき込む。
タイでは徳を積むために朝はお寺に行ってお祈り
その人なつっこい笑顔が、多くの人の心を癒やす。仲間たちから愛される背番号7は、誕生日の過ごし方を問われると「タイにはタンブンというのがあって、徳を積むために朝はお寺に行ってお祈りするのが誕生日の文化です。(今は日本にいるので)夜においしいご飯を食べて良い一日を過ごせたらいいかな。きょうは(通訳の)ミュウさんと2人でご飯に行って、おごってもらいます(笑)」。メモリアルな日に英気を養い、真剣勝負の舞台を目指す。
