《荒木大輔のズバリ解投》大崩れしなかった達は確実に成長中 気になるにはMVP級の活躍を見せるあの男
■パ・リーグ18回戦 日本ハム2-2西武(8月26日、ベルーナドーム)
粘りを見せたリリーフ陣
ソフトバンクに3連勝した勢いそのままに幸先良く先制できた。どちらかといえば、引き分けに持ち込まれたというゲームだろう。ただ、リリーフ陣の粘りは素晴らしい。確実にチーム力は向上している。それを証明して見せた。
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一つ一つが大きな収穫
先発した達も同様だ。結果的に七回、西武打線につかまった。実はボール自体、五、六回あたりから抜け出していた。その中でも試合をつくり、六回まで無失点ピッチング。成長の証しだろう。
1軍でこれだけ投げる経験は今年が初めて。前回のように大崩れしなかったのは、確実にいろいろなものを吸収できているからだ。この経験の一つ一つが彼にとっては大きな収穫だ。
ソフトバンクとのせめぎ合いは最後まで続く
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ソフトバンクが負け、ゲーム差はなくなった。この2チームのせめぎ合いは最後の最後まで続きそうだ。ホークスはこの日こそ、楽天に大敗したが、このままズルズル行くようなチームではない。ファイターズも投打とも粘りが出てきた。互いに譲らないだろう。
軽傷であることを願いたいレイエス
キーマンは、レイエス。この日2打席に立って交代した。このタイミングでの〝温存〟はあり得ないだろう。激しい優勝争いの真っただ中、そんな余裕などない。
どこか痛めたのか。彼がいるのと、いないのとでは雲泥の差。彼で勝った試合も多い。それこそ、ここまでMVP級の活躍を見せている。どこか負傷したならば、軽傷であることを願いたい。
頼もしさが出てきた野村
もう一人、ジェームス(野村)の状態がいいのはプラス材料だ。試合前、久しぶりに言葉を交わした。けがから復帰し、なかなか状態が上がらなかった頃とは見違えるようだった。返事一つ、そして表情が全然、違った。彼自身も「だいぶ良いです」と頼もしい言葉を発してくれた。
好投手が揃っている中継ぎ陣
投手陣は、今後もこの日のように全員が粘りを見せ、1イニングずつ、しのいでいってもらうしかない。金村が中(リリーフ陣)に加わったのも大きい。柳川の抹消もリフレッシュが狙いのようだ。
完璧とは言わないまでも、好投手の数は揃っている。いい戦いを続けられると断言できる。