《荒木大輔のズバリ解投》スタメンから外されてもおかしくない幸太郎のワンプレー
■パ・リーグ14回戦 日本ハム3-4西武(7月17日、ベルーナドーム)
失策がいずれも失点に結び付いた日本ハム
ミスがそのまま結果に結び付いてしまった。日本ハムの失点はいずれも失策が絡んだ。二回と五回。最も痛かったのは五回だ。1死満塁で渡部聖が中前にタイムリー。ここで中堅手・五十幡の三塁への送球が失策となり、結果的に二走と三走もホームに生還。試合がひっくり返った。
決して責められない五十幡の送球
記録は五十幡の失策。若干、送球がそれ、ワンバウンドした。とはいえ、あれは幸太郎(清宮)が止めなければいけなかった。五十幡は決して責められない。次の塁を狙った走者を刺そうと、攻めた結果のプレーだった。ボールの正面に入っていた幸太郎は体のどこに当ててでも、後ろにそらしてはいけなかった。
油断したとは思わないが…
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油断したわけではないだろうが、次のゲームでスタメンから外されたとしてもおかしくはないワンプレーだった。本人が一番、分かっているはずだ。谷内コーチもしっかりと指導するはずだ。
ミスが極端に少ないソフトバンク
現在、首位を走っている日本ハム。だが、2位のソフトバンクとは2ゲーム差。3位のオリックスとは4ゲーム差だ。混戦の上に、こういうミスを出しているようではペナントレースの行方は、より分からなくなってくる。
ソフトバンクの強みは、こういったミスが極端に少ないところにある。
自ら勝利を手放したファイターズ
ミスは流れを変えてしまうもの。二回1死で6番・山村のゴロを幸太郎が失策。山崎の暴投で二進された後に、続く長谷川に同点打を許した。この1点で相手の先発・高橋は息を吹き返した。
山崎は五回に出した2つの四球も痛かった。ただ、状態は決して悪くなかった。幸太郎も一回1死一塁で見事な左前打。続くレイエスの先制3ランにつなげた。この日に限っては、ファイターズが自ら流れを手放したと言えよう。
大事なのは19日の楽天戦
嫌な感じはどうしても残る。19日からは楽天3連戦。18日は試合がない。モヤモヤは続く。だからこそ、19日の初戦が大事になる。初戦に勝つことができれば、うまく切り替えられ、仕切り直すことができるだろう。