浅間大基 ここ一番に強い男が1軍復帰に向けて鎌ケ谷で奮闘中「今できることをやるだけ」
鎌ケ谷で奮闘を続ける浅間=撮影・工藤友揮
昨季CS第2戦の延長十回にサヨナラ打の実績
日本ハムの浅間大基外野手(29)が、鎌ケ谷で奮闘中だ。昨季、ロッテとのクライマックスシリーズでは、後がない第2戦の延長十回にサヨナラヒットを放つなど、ここ一番に強い男が、優勝争いの中にいる1軍への復帰を目指して、着実に状態を上げてきている。
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23日に行われた巨人との2軍戦。浅間は一回の第1打席で、バックスクリーン右に飛び込む大きな一発を放った。「いつも追い込まれている状況でのバッティングをイメージしている中で、甘い球が来たので、それが出せた部分があります。風の影響は結構大きかったと思うが、思いっきり振らない感じで、うまくヘッドを使いながら、飛ばせた。一つの収穫だと思います」と振り返った。
23日の2軍・巨人戦で本塁打を放った浅間
コンディション上昇中
今季は2軍で開幕を迎えたが、4月19日に1軍昇格。だが打率が1割台に低迷するなど、なかなか結果を出すことができず、6月13日に再び2軍に降格した。2カ月以上にわたる鎌ケ谷の中で、コンディションが確実に上向いていることを実感している。
「ボールもすごく見えているし…」
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「調子は良いと思います。ボールもすごく見えているし、打つべきボールをヒットにつなげられた打席も増えている。もう少し長打が増えるといいかなという部分はあるが、それは試合に出ていたら自然と増えるような練習を今している。そこはあまり気にせずに、目の前の1球をしっかり捉えられるように、という感じでやっています」。

純粋に一つ一つの技術の精度を上げるつもりで
1軍のシーズンも、いよいよ残り30試合となった。その中でプロ11年目を迎えた背番号8は「1軍に上がるのが一番ですけど、僕が上がりたいから上がれるわけでもない。今できることをやるだけだと思います。純粋に一つ一つの技術の精度を上げるという気持ちで、今は毎日試合や、練習に取り組んでいます」と、焦ることなく、日々の練習を積み重ねて、その時を待つ。
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チームは現在、激しい優勝争いのまっただ中。若い選手が多い中で、2016年の優勝を経験し、昨季は大一番で決勝打を放った浅間の存在は、チームにとって貴重な存在であることは間違いない。「暑いところでケガなくやっているので。早く上がれるように頑張りたいと思います」。9年ぶりのリーグ優勝、そして日本一の座をその手に収めるべく、浅間が1軍への帰還を果たす機会を虎視眈々と狙っている。
24年のCSロッテ第2戦で延長十回2死一、三塁、サヨナラ打を放った浅間(手前)