【母の日特別企画】浅間大基 忘れ物を届けてくれた母は〝親友〟「しょうもないボケしたら…」
カーネーションの花束を手に笑顔の浅間=撮影・松本奈央
あのコメントの真意はまさかの○○アピール
お母さん、いつもありがとう―。日本ハムの浅間大基外野手(28)にとって、母・かおるさんは「親友」のような存在。幼少期はキャッチボールに付き合ってくれ、今は何でも話せる間柄だという。
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今季初昇格を果たした4月19日のオリックス戦(京セラドーム)。即スタメン出場し、同点の適時打を放った浅間のコメントが話題になった。「きのう、忘れ物をして、東京駅までお母さんが届けてくれたおかげです。お母さん、ありがとう」。前日18日に東京から大阪に移動する際、自宅に忘れたスーツを届けてもらった。
「あれは〝独身アピール〟です(笑)。本当に助かりました。あの時は家族(のグループ)LINEが、賑わっていましたね。姉ちゃんが『かわいい息子だね』って。みんなが盛り上がっていました」
五回1死一、二塁、同点となる適時打を放った浅間(右)
横浜高校時代にはメールで本塁打報告したことも
毎年、母の日には花を贈っている。横浜高校時代は鹿児島遠征でホームランを打ち、母の日に「打ったよ」とメールで報告したこともあった。
「可愛いときもありましたね(笑)。今は(メールを)送らないです。仲良いからこそ、素っ気ない対応しちゃいます。僕からは用あるときしか連絡しないです。一方的に来ます。『元気なの?』とか。そんな感じですね。返しますけど、めちゃくちゃ素っ気なく『うん』とか。『今日は友達が応援行っています』とか、知らねえよって(笑)。(地元は)東京で(気軽に)帰れるっちゃ帰れるので、めっちゃ帰ってきてほしいんですよ」

浅間家のグループLINEは大基の話題でいっぱい
顔を見せるのは、実家の近くにある美容室に行く時くらい。父、母、姉が入る家族のLINEグループのトーク欄は、いつも浅間の話題で埋め尽くされているが「僕は通知オフにしているんですけど。お姉ちゃんとかが活発に動かすけど、僕は何も送らないです」と照れる。
今年でプロ入り11年目。高い身体能力を持つ一方、毎年のようにケガに悩まされてきた。壁にぶち当たった時、母はそっと見守ってくれた。
ケガしたときの距離感も絶妙「さすが」
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「良い意味で放っておいてくれるので。その辺の距離感も〝親友〟です。ケガした時、ガヤガヤこられてもうざいじゃないですか。その辺は、さすが(僕の)母だなって思いますね。時間たってから(連絡が)来たりとか。あと僕、お母さんと会話していて、しょうもないこと言うんですよ(笑)。しょうもないボケしたら、それを適度に無視してくれる。友達なので、反応を求めて言っているわけではない。一緒にいて、何でも話します。お母さんに(顔が)似てるって言われます」
明るい母に、怒られた記憶はほとんどない。思い当たるエピソードは1つだけ。
「小学校に僕が野球のゲームをやりすぎて、怒られて(携帯型ゲーム機)PSPを隠されたくらいです。それを必死に見つけてこっそりやって、また同じところに隠されて気付いていないふりしていました。(母は)それに気付いていたのかもしれないですけど」

運動神経は母親譲り!? キャッチボールにバドミントン
仕事で忙しい父に代わって、キャッチボール相手を務めてくれたこともあった。
「あと、昔はずっと家の前でキャッチボールしていましたね。野球をやっていなかったけれど、運動神経いいんですよ。キャッチボールしたり、バトミントンしたり、ずっと僕の練習に付き合ってくれました」
高校入学から実家を出て、寮生活。ふとした瞬間に、恋しくなるのがおふくろの味だ。

恋しいおふくろの味「餃子マジうまい」
「餃子、ハンバーグ。めちゃくちゃうまいです。普通なんですけど、食べ慣れているので。餃子とかマジうまいです。(実家に)帰るときは、作っておいてとお願いしています。そろそろ帰らないとですね。寂しがっていると思います。ケガしてプレーしているのを見せられなかった時間も長いので、元気にやるのが一番じゃないですか。1軍で(プレーが)見られるのがうれしいと思います」
関東で試合がある時には、観戦に来てくれるという。グラウンドを元気に駆け回る姿を見せることが、何よりの〝贈り物〟だ。