ファイターズ
2025/08/21 00:05 NEW

【一問一答】上原健太 好救援で火消しに成功 絶体絶命の中でのマウンド思考は

八回2死満塁、オリックス・西川を打ち取り、吠える上原=撮影・松本奈央

■パ・リーグ20回戦 オリックス5-6日本ハム(8月20日、エスコンフィールド北海道)

 日本ハムの上原健太投手(31)が1点差に迫られた直後の八回1死一、二塁でマウンドに上がった。その後、1死満塁とピンチを広げたが、後続を断って、火消しを成功させた。今季13試合に登板し、いまだ防御率0.00をキープしている背番号20のヒーローインタビューと、試合後の囲み取材での一問一答は以下の通り。

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【ヒーローインタビュー】

―今シーズン初めてのこの景色だと思います。どんな風に見えていますか
「ちょっとまだ頭が真っ白なので、何も考えられないです」

―その真っ白な頭を少しずつ紐解いていきたいのですが、1点差に詰め寄られた直後にマウンドに上がりました。どんな思いだったんですか
「結構、自信は持ってマウンドに上がったんですけど、センター前はしっかり失投して、本当に皆さんと同じようにマウンドの上で震えながら投げてました」

―1アウト満塁になってから広岡選手の時、ちょっと審判の方の右腕がピクッとなったシーンがありましたが、あの時はどんな思いだったんですか
「僕も何かちょっと半分喜びそうになって、多分ちょっとつられてました」

―ただその後、見事に投げ切りましたね
「本当に良いところに投げられたなと思います」

―その後、西川選手の時にはフルカウントなって大きな拍手が、このエスコンフィールド北海道に巻き起こりました。あの時はどんな気持ちだったんでしょう
「あの拍手は本当に後押しになりました。ここまで皆さんの力が背中を押してくれるのかと、改めて感じた瞬間でした。ありがとうございます」

―そして、抑えた後は本当に吠えていましたね
「きのうもブルペンで叫んでいたんですけど、きょうも叫ばさせていただいて、喉のケアはしっかりやりたいと思います」

―ホークスは勝ちはしたんですが、ファイターズも勝って、そのゲーム差はキープしています。この大事な終盤戦のマウンド、どんな気持ちでこれからも上がって投げてくださいますか
「攻める気持ちで絶対に負けず、ソフトバンクに勝ち切って、みんなで優勝目指して頑張っていきましょう」


【囲み取材】

―お立ち台自体、久しぶりか
「久しぶりですね」

―どうだった
「いい景色でした」

―お立ち台のトークも慣れているように見えた
「そんなことないです。柳川があんな感じだから、そう見えただけです」

―拍手が後押しになったと
「あれだけフルカウントからストライク入ったのは、間違いなくファンの声援と拍手じゃないかなと。僕はマウンドの上で震えていたので、本当にそう思います」

―しっかり後続も抑えた
「抑えさせてもらったって感じですかね、あの声援に」

―今季は中継ぎ起用
「先発をしたいという気持ちはなくなってないですけど、今は与えられている場面でしっかりポジションを狙っていける位置にいるので、今は100%中継ぎとして、求められている仕事っていうのを全うしようと思います」

―2年前の中継ぎも経験として生きているか
「もちろんあります。中継ぎやっていても、あまりイメージはなかったですし、手応えもなかったんですけど、その手応えのなかった経験が今年すごい生かしきれているのかなっていう気はします」

―今季一番厳しい場面だったと思うが、どういう気持ちでマウンドに向かうのか
「マウンドに上がる時はあんまり何も考えてないですね。いつも通り、ビハインドでも大量得点でも、ランナーがどこにいても同じ気持ちでマウンドに上がっているので、上がった時は全然いつも通りな感じで上がりました」

―先頭に安打を浴びたが、開き直りもあったか
「ピンチになって、あそこで打たれてやばいなと思いました。そこから緊張し始めました。今年初めて緊張しました(笑)」

―緊張したけど、うまく投げられた
「1人1人、1球1球、じっくり投げていこうと。そうじゃないと抑えられないと思ったので。ああいうところはガーッと行きたくなるんですけど、どうにか一歩引いて、どうにか冷静になろうっていう、そういう思考でマウンドにはいたので、良い緊張感の中で、至って冷静にピッチングができたのかなと思います」

―緊張した場面で結果を残した。優勝争いの場面でも力になる
「そう思いますね。これをまた僕の中では、これまでにない経験だったので、この経験はすごい大きいんじゃないかなと思います」

―開幕から1軍に声の掛からない期間があった。どう過ごしてきた

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