【一問一答】上原健太 2軍で〝ボスの目〟意識「そういうことばっかり考えていました」
八回を無失点に抑えた上原がベンチに戻る=撮影・松本奈央
■パ・リーグ13回戦 日本ハム1-4ソフトバンク(7月3日、みずほペイペイドーム)
日本ハムの上原健太投手(31)が今季初登板で1回を3者凡退に抑え、好スタートを切った。3点ビハインドの八回を任され、相手クリーンアップと対戦。柳町を見逃し三振、中村を二ゴロ、山川を右飛に仕留めた。試合前、試合後の一問一答は以下の通り。
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【試合前】
―なかなか登板機会が回ってこない。心境は
「しょうがないですよ。こういう(先発が長いイニングを投げている)チーム状況なので。良いことではあるので。早く投げたいですけど、どんな場面でも投げさせてもらえるように、常に準備はしています」
練習で使うボールを選ぶ上原=撮影・井上浩明
―調整が難しそうだが、どうしているか
「毎日、100%投げるつもりでいます。『きょう、投げる』と思って、準備している感じですね。2軍だったら、投げる日が確定していたり、投げそうな雰囲気があったり、ある程度、読めるんですけど、1軍は育成、調整の場でもなんでもないので、常に投げる気持ちで準備して、あ、投げなかったかという感じです」
―これまでは先発の経験が多い。1軍のブルペンの雰囲気は
「新鮮ですし、毎試合毎試合、ゲームに入れている感じは、すごく良いなと思う。先発ではなく中継ぎとして、心の準備というか、その雰囲気に入って行けているかなという感じはするんですけど、まだ1試合も投げていないので、本当にチームの中に入っている感じはまだないので、早く出番が来ることを祈っています。ほかのみんなも、出番を欲している雰囲気はありますね。うずうずしていると思います」
【試合後】
―素晴らしい今季初登板になった。振り返って
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「ようやく、投げられました。まずは、ファームで投げていた(調子が良い)時には、ほど遠い内容だったんですけど、とにかくゼロで、3人で斬れたので、良いスタートが切れたかなと思います。ボールの質だったりは、これから少しずつ落ち着いて、しっかり上げていけるんじゃないかなと思います」

―同じ沖縄出身で、この日2本塁打の山川もきっちり抑えた
「本当に久しぶりの登板ですし、中継ぎも久しぶりだったので、とにかく早く登板が欲しかった。早く投げたくて。緊張はあるんですけど、それよりもやっぱり楽しくて、楽しかったなという気持ちが一番です。次の登板では、もっと自分のボールが投げられるようになりたいなと思います」
―鎌ケ谷では、いつ1軍に呼ばれるか分からない中で、調子、メンタルをキープしていた。何を意識していたか
「結果を出すことはもちろん大事なんですけど、そうじゃなくて、ボス(新庄監督)が毎試合ファームの試合を見ていると言っていたので、どうやったらその目に留まるのか、ということだけを考えていました。とにかく自分の良いボールだったり、とにかく速い球を投げるとか、そういうふうに毎日、何か目標を立ててやって、気持ちをつないだといったら、おかしいですけど、見てくれているんだったら、いつか呼んでもらえるように、そういうパフォーマンスをしよう、そういうことを考えてやっていました」

―心の支えになったものは
「やっぱり、気が付いたら投げることを考えていましたね。こうやってみたらどうかなとか、こういうふうになりたいなとかを考えていることが多かった。これまでのシーズンは結構、ネガティブな感情が強かったんですけど、今年はそういうのがなくて、早く出番がこないかな、もっとこういうアピールをしたら見てくれるかなとか、こういう球を投げたら目に留まってくれるかなとか、そういうことばっかり考えていました」
―支えになった人は
「それはもう、もちろん奥さんです。本当に食事の管理から、いろいろ面倒を見てもらった。たぶん、きょうの試合も僕よりヒヤヒヤして見ていたと思う。まず一つ、良いスタートを切れたよということは、伝えられるかなと思います」