ファイターズ
2025/08/19 18:05

《ハム番24時》8月19日


 リリーフのイニングまたぎについて調べてみた。19日の試合前時点のデータになるが、最も多いのは斎藤で7度。次いで生田目の4度。ほかには福谷、山本拓、上原らがこなしている。

 過酷な役回りなのに、脚光を浴びることが少ない。縁の下の力持ちだ。暫定トップの斎藤に感想を求めたら「そんなにやっていました? 意外ですね」と驚き交じりのリアクション。あらためてやりがいを聞くと、予想に反して表情が曇り「正直、またぎってめちゃくちゃ大変なんですよ。基本的に1イニング投げて、出し切りの感覚があるので。その次の入りが難しくて。一回、レスト(休息)が入る。そこからもう一回というのがムズい」と、当事者にしか分からない苦労を明かした。

 スタミナに加え、気持ちのコントロールも重要。誰にでもできる仕事ではない。昨季から複数イニングを投げる機会が多い生田目は「(継投の場面で)先に名前が挙がるのはありがたい。回またぎができる、ということでベンチに置いてもらえるなら、喜んでやります」と目を輝かせた。

 ただし、またぎはいつでも大歓迎か、と質問すると首を振った。「ハハハ(笑)。なければない方がいいですよ。中継ぎのロングが多くなったら、負けるイメージが強いですから。僕らがロングを投げる時点で結局、ビハインドだったり、苦しい展開じゃないですか。それがない方が、チームとしてはいいので」。確かに。ごもっともなド正論。仲の良い同級生2人による〝またぎ王〟争いが白熱しないことを祈っています。

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