斎藤友貴哉 交流戦6戦無失点の勢いそのままにシーズン後半戦へ
練習を終えて引き揚げる斎藤=撮影・松本奈央
交流戦2位を支えた豪腕
日本ハムの斎藤友貴哉投手(30)が好調をキープしながら、再びリーグ戦の戦いに突入する。
11勝7敗の2位で交流戦を終えたファイターズ。その中で背番号48は登板機会すべてを無失点で切り抜けた。3週間にわたる戦いの中で得たさまざまな経験を糧に、最速160キロ右腕が再出発する。
堂々の成績に「成長したと思っています」
6試合で計8イニングを投げて2ホールドを記録し、打たれたヒットはわずかに5本。10三振を奪い、失点、自責点ともに0と、堂々たる成績を残した。
縁の下の力持ちとしてブルペン陣を支えた交流戦の日々に「(回)またぎだったり、スクランブルで行ったりと、すごく自分として成長したと思っています」。強い手応えを感じることができている。
斎藤(左)を郡司が浮かしている!?ように見える一場面
奏功したスクランブル登板での幕開け
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「自責点、失点0で、という目標を立てて」と、強い意気込みを胸に抱いて臨んだ交流戦だった。だが、3日の古巣・阪神とのホームゲームでは、先発した古林のけがのため、三回途中からマウンドに上がるという形で初戦の登板を迎えることとなった。ほとんど準備ができない中での、思いがけない出番となったが、1回⅔を投げて2三振を奪う無失点リリーフを披露した。
「あそこをゼロで抑えられたというのが、たぶん一番大きかったですね。交流戦の初っぱなということもあって、あそこをゼロでいけるのと、いけないのでは、たぶん自分でも全然、違っていたと思いますし、すごく大事な試合になったかなと思います」。スクランブル登板を無失点で切り抜けられたことが、大きな自信となった。

ブルペンも救った回またぎの登板
22日の中日戦では、2番手として登板。先頭打者にヒットを許したものの、後続を3者連続空振り三振に斬って取った。回またぎの2イニング目も3者凡退で切り抜け、3週間にわたる戦いを終えた。
「あの日は2イニングをしっかりゼロで抑えられたということが一番。(前日に自分を含め6投手を投入した)ブルペン事情もありますし、自分が2イニングいけたということは、すごく大きかったかなと思います」
リーグ優勝&日本一へ粉骨砕身
交流戦開始前と終了後での自身の最も大きな変化として「ストライクを入れたい時に、いつでも変化球を入れられるようになった」ことを挙げる。安定感を増した状態のまま、シーズン後半戦へと突入する。
「チームが勝つことが一番。1アウトでもしっかり貢献できるように、どんなシチュエーションでもしっかり抑えてくるということがすごく大事。チームに貢献していきたいなと思います」。9年ぶりのリーグ制覇に向けて、首位からスタートする後半戦でも、その右腕を振り抜き続けて、チームに数多くの白星をもたらしてみせる。
