生田目翼 打撃直撃も気迫の投球 春先の離脱中、励みになった同級生の存在
五回2死二、三塁、ソフトバンク・中村を三振に取り、ほえる生田目=撮影・岩崎勝
■パ・リーグ17回戦 日本ハム1-4ソフトバンク(8月9日、みずほペイペイドーム)
2番手で1回⅔を無失点ピッチング
日本ハムの生田目翼投手(30)が気迫のこもったリリーフを見せた。
先発した加藤貴の後を継いで四回1死からマウンドへ。打球が直撃するアクシデントもあったが、1回⅔を無失点に抑えた。
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ドラフト同期の万波に感謝しきり
早い回での登板にも「前のイニングくらいから『あるかもよ~』って言われてはいたので、それなりには準備はできていましたね」
最初の打者・海野に右前へはじき返されたが、万波が強肩を生かしてライトゴロに仕留めた。「マンチュウのライトゴロと(続く牧原大の)ライトフライは助かったっす」と、ドラフト同期の好守備に感謝した。
最後はトレードマークの雄たけび!

回またぎとなった五回には、山川の投ゴロが足に直撃し、倒れながら一塁へ送球。必死のプレーでアウトにした。直後の2死二、三塁のピンチもしのいだ。
「全然、全然。大丈夫っすマジで。本当にヒヤヒヤしたし、どうにかゼロで帰ってこられたので良かったです」と安堵の表情を浮かべた。
5月に負傷離脱 真っ先に連絡をくれたのは…
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今季はここまで16試合に登板している。「今は試合数と防御率をどうにか…。残りの試合でちゃんとイニングを稼がないとって感じです」。5月7日のオリックス戦では、ベースカバーに入った際に右足首を負傷し、離脱。1カ月ちょっとで実戦復帰できたのは、同級生の仲間たちの存在があった。
2軍施設がある鎌ケ谷でのリハビリ生活。真っ先に連絡をくれたのが、池田だった。患部の状態を心配して、知り合いの治療院を紹介してくれた。「池田のおかげで早く治った」。親身になってくれたのがうれしかった。
7月2日のイースタンリーグ・オイシックス戦に登板する池田
目つきの悪い!?池田にエール
今は生田目が、2軍で調整している同学年右腕のことを気にかける。
「連絡しよう、しようと思っているんだけど、今めちゃくちゃ悩んでいるだろうから」。2軍の登板はチェックしており、「気にしているけど、目つきが悪くて連絡できない(笑)。しゃべりかけるなオーラが画面越しに出ている。連絡、取れない」。イジリも交ぜつつ、エールを送る。
田中の笑顔を引き出す背番号13
キャッチボール相手の田中も、「(1軍で)待っている」とメッセージをくれた。そんな右腕が1軍で躍動する姿を見て、「正義、笑顔で投げているから安心しているんだけど」とホッとすることも。1軍復帰後は食事に行くなど一緒にいることが多く、「俺が一番、正義の心を開いている気がする(笑)」。生田目の明るいキャラクターが、スマイルを引き出している。
球場でも一緒にいることが多い生田目(左)と田中
斎藤だけはわれ関せず?
ちなみに1994年度生まれの中継ぎ右腕はもう1人いる。
「一番、友貴哉が気にしてなさそう。アイツ他人に興味ないから(笑)」。斎藤の本心は分からないが、こんなふうに言い合えるのは仲が良い証拠だろう。リーグ優勝&日本一へ。94年度組の力は必要不可欠だ。