斎藤友貴哉 キャリア最多に並ぶ25試合登板 間隔空いても問題なしの1回無失点
八回を無失点に抑えた斎藤=撮影・小田岳史
■パ・リーグ14回戦 ソフトバンク5-2日本ハム(7月29日、エスコンフィールド北海道)
落ち着いたマウンドさばきで無失点ピッチング
キャリアハイの登板を重ねた右腕は、まだまだ元気だ。
日本ハムの斎藤友貴哉投手(30)が4点ビハインドの八回に登板。「どんどんバッターを攻めていきたいという気持ちしかなかった」。その言葉通り、テンポ良く打者に投げ込んでいく。先頭のダウンズを一邪飛、続く柳町を一ゴロに打ち取った。2死から近藤に右翼線への二塁打を浴びたものの、最後は四回に3ラン本塁打を放っていた山川を右飛に仕留めた。
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節目の25試合目 「まだまだここから良くなる」
これで今季25試合目の登板となり、昨季マークしたキャリアハイの数字に並んだ。
「自分的にも真っすぐが良かったですし、まだまだここから良くなるんで、もっとシビれる場面で投げたいです」
好調を維持する秘訣は…
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後半戦1発目の登板。しかも、7月12日のオリックス戦以来となり、登板間隔の空いたマウンドだった。それでも制球を乱すことなく、スコアボードに「0」を刻んだ。斎藤にとって、間隔が空くことは問題にならなかった。
「キャッチャーに座ってもらって3球ぐらい投げている。試合中も動いてますし、全く問題ないですね」。毎日「タッチアンドフィール」と呼ばれる軽めの投球練習を行うことで感覚を養っている。

迎えた夏本番 見せつけたいリリーバーの力
ブルペン総動員で苦しい夏場の戦いを乗り切る。前半戦は先発投手の奮闘もあり、完投数が12球団ダントツの「19」をマーク。リリーバーの疲労度も例年とは違う。斎藤も実感を語る。
「(疲労は)全くないですね。すごい投げすぎでもないですし、なんなら投げてないんで、まだまだここから投げて、どんどん貢献していきたい」。そして「本当に先発が頑張ってくれているんで、その分やっぱり中継ぎで勝っていける試合もどんどん増やしていきたい。疲れも出てくると思いますし、その分、中継ぎで1勝、2勝、何勝もしていきたいなと思います」。今度は中継ぎ陣が先発を助けることで、好循環を生んでいくつもりだ。
身も心もフレッシュな豪腕
球宴休みに子どもと遊んだことで英気を養うこともできた。水遊びや釣りなどのアウトドアに「すごい楽しかったです」
心身ともにフレッシュな背番号48が、夏場にフル回転し、優勝争いを繰り広げるチームを支えていく。
八回を無失点に抑え、清宮幸(右)とグラブタッチしながらベンチへ引き揚げる斎藤=撮影・大石祐希