五十幡亮汰 周東と7差の22盗塁 大まくりはあるか 逆転盗塁王の可能性は―
盗塁王の可能性を残す五十幡
現在、パ・リーグ3位
日本ハムの五十幡亮汰外野手(26)がシーズン終盤を迎え、盗塁王争いに加わっている。
108試合消化時点で、キャリアハイの22盗塁をマークし、パ・リーグ3位につけている。トップは29個の周東佑京内野手(29)で、2位は27個の小深田大翔内野手(29)。大まくりのタイトル奪取はなるか―。
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17日の楽天戦、試合前練習でリラックスした様子の五十幡(右)
あくまでもチームの勝利が最優先
タイトルホルダーの2強を追いかける。残り試合数を考えれば、勝算は決して高くない。ただ、球界屈指の足を持つ五十幡なら、量産する可能性がある。
本人は冷静で「今はそんなに意識していないです。その試合、その試合で塁に出られたら狙っていきたい気持ちはあります」と展望を口にした。
こだわる出塁 常に狙う次の塁
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走塁へのこだわりは強い。16日の楽天戦(楽天モバイル)を例に挙げて「ヒットは出なかったですけど、先頭でフォアボールを選び、初回から仕掛けて盗塁できた。チームの流れは良くなっていくと思いますし、ヒットが打てない時、苦しい時でも塁に出て狙うことが大事。そこは意識しています」と心構えに触れた。
16日の楽天戦、一回1死一塁、五十幡(左)が二盗を決める
容易ではないタイトル奪取 「まずは27個に近づこうと」
ライバルたちの動向はチェックしている。周東と7個差、小深田と5個差。盗塁の難しさを知っているからこそ、安易に届くとは思っていない。
ただ、接近してきたことに意味があり「(トップまで)いけたら理想です。一つの目標として、まずはこぶさんの27盗塁に近づこうと。目安にはなるので、それはいいこと」と背中を見据える。
技術向上を実感
他球団のマークは厳しい。執拗(しつよう)にけん制も入れてくる。今季の盗塁成功率は7割超。バッテリーの警戒をかいくぐって走ることで、技術的にも磨きがかかり「最近はアウトでも際どいプレーが多い。(失敗しても)ネガティブに捉えていない。後悔するようなスタートが減っている」と自信を深めている。
14日のロッテ戦、一回1死二塁、三盗を決めた五十幡(右)
背番号50のスピードはチームの武器
春先は代走、守備固めが多かったが、打撃力向上により、夏以降はスタメン出場が増えている。自らが果たす役割は明確だ。
「ずっと(盗塁王の)タイトルを獲りたいと思ってきた。でも一番は優勝に貢献することなので。そのために自分の走塁が大切になると思う」。走りまくってリーグ優勝をつかみ取った先に、念願のタイトルが付いてくるかもしれない。

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