五十幡亮汰 15球対決を振り返る 今月になって増えた「楽しくできる要素」とは
六回の第3打席で驚異の粘りを見せた五十幡=撮影・小田岳史
■パ・リーグ8回戦 ソフトバンク4-3日本ハム(5月22日、エスコンフィールド北海道)
球場を沸かせたハイライトシーン
日本ハムの五十幡亮汰外野手(26)が「9番・中堅」で先発出場。六回の第3打席に驚異の粘りを見せ、球場を沸かせた。
浅間の押し出し四球で3―3の同点に追い付いた直後、2死満塁の場面だった。ソフトバンクの2番手・藤井を相手に、必死に食らい付いた。

フルカウントから9球連続ファウル
フルカウントから9球連続でストレートをファウルに。「どっかでフォーク来るんじゃないかなと思いながら、真っすぐをなんとかファウルにしながら少し甘いところ来たら前に飛ばして、と。フォークの時に、何か(フォーム)違わないかなと。違うかなと思って期待していたんですけど、最後までフォームが変わらずだったので。悔しかったですね。やられました」
最後はフォークで空振り三振
駆け引きの末、最後は15球目のフォークに手が出てしまい、空振り三振に倒れた。「もちろんヒットが最高ですけど、あそこまで行ったら四球を選びたかった。なんとか際どいところを見逃せたらなと思いましたけど、際どいところもいいところに来ていたので…。悔しかったですね」。ガチンコ勝負に敗れ、唇をグッとかんだ。
六回2死満塁、空振り三振に倒れ、ベンチに戻る五十幡=撮影・村本典之
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状態は上向き 新庄監督から手ほどきも
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この日は4打数無安打に終わったが、5月に入ってから打撃の調子は上向きになっている。「1打席目(中飛)も感じは良かった。少しずつ良くなっていると感じている。もう少しですね」
前カードのロッテ3連戦では、新庄監督から直々に指導を受けるなど「三振を減らしていくだったり、ボールのラインに入っていければなと思います」
18日のロッテ戦、試合前練習で新庄監督(右)から指導を受ける五十幡
好調の裏に細川の存在が!?
〝いそほそ〟効果もあったかもしれない!? ドラフト同期で仲の良い細川が9日の楽天戦で今季初の1軍昇格を果たした。その翌10日の同戦から、五十幡は5試合連続安打をマークした。
「そのへんは意識していないですけど」と前置きした上で、「凌平がいることで、楽しくできる要素が少し増えました。気持ち、リラックスできるのかも知れないです」と照れくさそうに明かした。
次カードから再出発! 〝いそほそ〟も気持ち新た
本拠地・エスコンへの行き帰りは、五十幡が運転する車で一緒に来ている。「なんか(細川が)ずっと1人でしゃべっていますね」。この日も2人揃って、球場を後にしていた。
11日の楽天戦、試合前練習で並んで歩く細川(左)と笑顔の五十幡