ファイターズ
《ハム番24時》8月20日

少し意外だったが、玉井は大舞台に縁がない。この日の練習上がり、首位争いの話題を振ると「僕は優勝したことがないですし、CSとか、1試合も投げていないですからね」と寂しそうに答えた。
プロ9年目の33歳。リーグ3位になった2018年は40試合に登板し、1軍の戦力になっていたが「最後に(2軍に)落ちました。けがではなく、打たれて。CSのときはフェニックス・リーグに行っていました。タイミングが悪かったです」と回想。2位になった24年は、腰痛の影響で1軍登板ゼロにとどまった。
今季は4月下旬に1軍昇格すると、27試合に登板して防御率1.21、12H(20日試合前時点)の成績を残している。ポストシーズンのマウンドに上がるチャンスだ。
ここで、優勝を最も多く経験している宮西の顔が思い浮かんだ。2軍調整中の頼れる兄貴分と連絡を取っているか、聞くと「元気そうですよ。なんか、山本晃大と出かけている写真が、送られてきました。こっちは試合前ですよと。でも戻ってきてほしいですね。いたらみんな心強いので」と笑いを交えて明かした。
普段はツンデレな言動や振る舞いに翻弄(ほんろう)されているが、離れているとしっくりこないよう。「シーズン終盤の優勝が懸かった戦いのことが分からない。ポッとひと言、掛けてもらえたら安心すると思う」。あらためて、みやたまの絆を垣間見た。
