ファイターズ
梅林優貴 首位攻防戦第3ラウンドに先発マスクも勝利に導けず 試合後に悔やんだ配球

■パ・リーグ19回戦 日本ハム1-3ソフトバンク(8月11日、みずほペイペイドーム)
中盤まで1点を争う展開
1球の選択が、結果を左右する。日本ハムの梅林優貴捕手(27)が首位攻防戦の第3戦で先発出場し、六回までマスクを被った。中盤まで1点を争っていたが、惜しくも勝利に導くことができなかった。1ゲーム差で乗り込んだ敵地。何とか食らいつきたいところだが、試合前の10日の時点まで連敗を喫し、3ゲーム差まで広げられていた。残りの試合数を考えても、同一カード3連敗は避けたいところだった。
慌てることなく平常心で臨めた
緊張感のある一戦となったが、梅林は「首位攻防戦ってシーズンの中でもなかなかない試合だと思うんですけど、いい意味で僕はここまでずっと2軍にいたんで、その辺は何か首位攻防戦だからって硬くならなかったと思う。普通の1試合っていうような感じでやれたかなと思います」。一回、先発の孫易磊が先頭のダウンズに四球を与えても、梅林は慌てることはなかった。直球の制球に苦労しているとみるや、様々な球種を配球しながら2死一、三塁のピンチを無失点で切り抜けた。
近藤との勝負 最後は外角低めへ

しかし、1点リードの三回だった。2死二塁、近藤に右中間への同点適時打を浴びた。梅林にとっては悔やまれる1球となった。この打席は5球連続で内角を突いて、2-2という有利なカウントに持ち込んだ。その後、変化球が高めに浮き、フルカウント。内角への意識づけは完了していた中で、最後は外角低めへの落ち球を選択した。ストライクからボールに落ちていく1球だったが、そこは強打者・近藤。狙い通り体勢は崩したものの、巧みなバットコントロールで拾われてしまった。