【プレーバック】J2第25節 長崎2-1札幌

■8月9日、PEACE STADIUM Connected by SoftBank
高嶺ゴールで先制も痛恨の逆転負け
北海道コンサドーレ札幌はV・ファーレン長崎とアウェーで対戦し、1-2で敗れた。前半18分にMF高嶺朋樹(27)が4試合ぶりのゴールを放って先制に成功したが、後半23分に同点に追いつかれ、終了間際の同アディショナルタイム7分に勝ち越しゴールを許した。
札幌は試合の立ち上がりからボールを回され、主導権を握られた。前半6分、相手の左クロスから逆サイドで折り返されてのダイレクトシュートはGK高木駿(36)の正面。同7分にはDF宮大樹(29)が至近距離からのシュートを顔面ブロックし、8分にも相手の得点王MFマテウス・ジェズスに危険なクロスが入るなど、長崎の勢いに押された。
チャンスは少なかったが札幌も反撃を仕掛ける。同18分、MFスパチョーク(27)がカウンターのドリブルで持ち上がると、右に展開し、FW白井陽斗(25)がクロスを上げた。そのボールは相手DFに当たったが、ペナルティーエリア外へこぼれたボールを高嶺が地を這う低弾道のミドルシュート。エリア内で倒されていたスパチョークの横をすり抜けてゴール右下に突き刺さった。
DF陣も気合が入っていた。ジェズスにはDF西野奨太(21)がピタリとマークに付き、自由にはさせなかった。同23分には相手MF澤田のシュートをブロックした宮が気迫のガッツポーズを見せた。
ハーフタイムは1-0で折り返したが、後半早々にアクシデントが襲う。後半7分、相手のプレスに行った高嶺が芝生に足をとられて倒れ込み、悲痛の表情。治療後に一度、ピッチには戻ったが、同11分に再び倒れ込み、やむを得ず負傷退場。札幌は合わせて白井、スパチョークを下げ、3枚替えを敢行した。その際にDF家泉怜依(25)が入ったことで西野はボランチに上がった。
するとジェズスへのマークは徐々に甘くなっていく。同23分には相手左クロスからジェズスの左足ボレーでの同点ゴールを許してしまった。直後には、さらなるアクシデントが降りかかる。GKの高木が負傷により定位置に戻れず、試合の続行が不可能となって退場。代わって入ったGK児玉潤(27)はJ1リーグ戦初出場となり、札幌のゴールマウスを守った。
それでも札幌は終了間際の同45分に決定機をつくった。左サイドに展開し、MF青木亮太(29)の意表を突いたペナルティーエリア内へのパスにFWアマドゥ・バカヨコ(29)が反応。左足でダイレクトシュートを放ったが、ボールは惜しくもクロスバーを叩いた。
チャンスを逃せばピンチもやってきた。同6分にMF長谷川竜也(32)の左クロスをクリアされると、敵陣深くの右サイドでスローインからの流れで押し込む展開に。勝ち越し点を取りに人数をかけにいったが、青木の中へのパスをカットされると、そのまま無情にも誰もいない札幌陣地のスペースへ。そのボールに反応したジェズスと宮が競争となり、ハーフウェーラインを過ぎたところでスピードに乗ったジェズスが宮をなぎ倒しながら振り切って50メートル独走状態へ。ファウルの笛は鳴らず、GK児玉との1対1は冷静に決められ、痛恨の勝ち越しゴールを許してしまった。
不可解な判定にも札幌の抗議は実らず、宮も負傷退場。最後はベンチにいた高嶺まで異議による警告を受ける事態となってしまった。
▼▼以下、選手コメントと試合写真▼▼