伊藤大海 首位攻防戦で先発へ 前回登板の発見は「僕の頭の中にはそれがなかった」攻めの配球
10日のソフトバンク戦に先発する伊藤=撮影・松本奈央
敵地に乗り込んでのソフトバンク3連戦
日本ハムの伊藤大海投手(27)が10日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発登板する。両リーグ単独トップの11勝を挙げているエースが、首位攻防第2ラウンドのマウンドに上がる。
貫き通す攻めの姿勢
好調な相手打線で警戒する打者を挙げればキリがない。「近藤さん、牧原さん…」。それでも、攻めの姿勢は変えたくない。今季は被本塁打が課題となっているが「それを恐れていたら何もできなくなる。攻めた結果でいければなと思います」と意気込んだ。

3日のオリックス戦で今季初めて田宮と組んで…
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前回登板した3日のオリックス戦(京セラドーム)では、6回を投げて7安打を浴びるも無失点と粘投。今季公式戦で初めて田宮とバッテリーを組み、「僕もいろんな発見があった」とコメントした。昨季前半戦、ボールを受けてもらうことが多かった年下捕手の強気なリードに、感じるところがあった。
「いろんなことにとらわれない。これだから、こうとか。それ(同じ変化球)を何回続けてもいいし、いけるところまでいっても。最後、大里の打席とかも普段やらないくらいスライダーを続けて、(最後)真っすぐ引っかけましたけど、抑えられたりとか」
3日のオリックス戦で今季初めてバッテリーを組んだ田宮(右)と伊藤
ベテラン捕手も「勉強になった」リード
印象に残ったというのが、六回2死一、二塁の場面。大里に対して1ボールから4球続けてスライダーを投じ、最後は直球で空振り三振に抑えた。「4球連続(スライダー)ってなかなかない。すごいです。僕の頭の中にはそれがなかった」と良い意味で衝撃を受けた。
その日の試合後は、開幕からコンビを組んできた伏見とも話し合いをした。ピッチングを振り返り、経験豊富なベテラン捕手は「俺も勉強になったと言っていました」。
開幕からバッテリーを組んでいる伏見(左)と伊藤
固い絆で結ばれているバッテリー
伊藤はピッチングについて、キャッチャーとの「共同作業」だと言う。信頼を寄せる女房役たちと、さらなる高みを目指していく。