伊藤大海 12球団最速で10勝到達 チームをけん引するエースが「待ってますよ」に込めた思い
10勝目を挙げた伊藤=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ15回戦 日本ハム5-2楽天(7月19日、楽天モバイルパーク宮城)
日本ハムの伊藤大海投手(27)が2年連続4度目の2桁勝利を達成した。
開幕から先発ローテーションを守り、両リーグ最速で10勝に到達。リーグトップの117と2/3イニングを投げるなど、エースとしてチームをけん引している。
自身のインスタで体調万全を報告
今季9勝目をマークした4日の楽天戦(エスコン)翌日。軽い脱水症状もあり、5回で降板していた伊藤は、自身のインスタグラムで体調が万全なことを報告した。
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さらに「みんな打ってくれてありがとう」、「救われました」、「次は救う番」といった野手への感謝も。「待ってますよ」と手をパーにしたスタンプは、2軍調整中の松本剛へのメッセージだった。
名護キャンプで会話する伊藤(左)と松本剛
「プレッシャーかけておきました」
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選手会長からは、すぐにDM(ダイレクトメッセージ)で「ありがとうみたいな感じで連絡ありました」。SNSで発信したのは、こんな思いが込められていた。「剛さんがいると、いないでチーム的にも違うと思うし、いなきゃいけない存在なので。プレッシャーかけておきました(笑)。ロッカーの隣も空いているので」
奈良間の予想は「当たらない(笑)」
チームリーダーの松本剛とは、本拠地・エスコンのロッカーが扉を挟んで隣。2人の間には、昨季から続く〝ルーティン〟がある。登板日になると伊藤が「きょう何点ですか?」と質問。経験豊富な松本剛が、何点取れるか予想するのがお決まりになっている。
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〝験担ぎ〟として、今年も継続。松本剛が不在の間は、若きムードメーカーが代役を務めているという。「最近、奈良間にやってもらっているんです。ロッカーが剛さんの次に近いので。でも、当たらないです(笑)。当たらないし、アイツ、僕の失点もカウントするので。何対何ですって」と苦笑いする。

「だから、(投手陣の)成績がいいんだと思います」
奈良間の予想はサッパリだというが、野手とも良好なコミュニケーションを築いている証拠。中心選手としての自覚を持って行動する姿を、松本剛は「一生懸命、ピッチャー陣を引っ張ってくれている。だから(投手陣の)成績がいいんだと思います。去年から変わっていない。意識高いし、周りに気を遣っている」と絶賛する。
自分の投球だけではなく、全体に目を配る。後輩投手が悩んでいる時は、声をかけてフォロー。日頃接する機会が少ない野手にも、積極的に話し掛けている。そんなエースがいるからこそチームは強い。
五回を終え、五十幡(左)の守備に笑顔を見せる伊藤=撮影・岩崎勝