■全体練習（３月２８日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

上位打線をけん引する頼れる選手会長　いざ出陣！

　日本ハムの松本剛外野手（３０）が２９日のロッテ戦（ＺＯＺＯマリン）で開幕投手を務める伊藤大海投手（２６）を強力援護する。上位打線をけん引する選手会長は、２８日に同球場で行われた前日練習で「４点取るから」と伝えたことを明かした。

松本剛「４点取るから！」→伊藤「じゃあ３点以内に抑えます！」

　シーズン開幕を翌日に控えた全体練習。センターの守備位置にいた松本剛と、キャッチボールをしていた伊藤の間でこんなやりとりがあったという。

　松本剛「どんな感じなの？」

　伊藤「もう、大丈夫です（笑顔）」

　松本剛「とりあえず４点取るから！」

　伊藤「じゃあ３点以内に抑えます！」

エスコンでのロッカーは隣　会話が弾む仲　

　松本剛によると、本拠地・エスコンフィールド北海道のロッカーが近く「大海とは、最近ちょくちょく話しています」。自然と会話が弾むような仲になった。

大役に臨む道産子右腕を気遣う「４」の数字　

　「４点」にはさまざまな思いが込められている。「だいたいのゲーム予想。うちが勝つにはそんなもんでしょ。４点くらい取らないと勝てない」。そして、自身初の大役に臨む道産子右腕が、楽な気持ちで投げてほしいからだ。

　「開幕はもちろん緊張するし、ゼロに抑えるという気持ちは絶対あると思いますけど、打線も３点じゃなくて４点。３点くらい余裕あるよという気持ちでいってもらえれば。大海が打たれるとかではなくて、開幕戦は緊張するし、しかも変に気負ってもうまくいかない。気負わず、チームとして九回までに４点取ればいいかなと思います」

頼れる先輩の言葉に大感謝　「信じて投げたいです」

　そんな先輩の気遣いに、伊藤は感謝していた。「剛さんが４点取ってくれると言っていたので、それを信じて投げたいです」とニッコリ。「先制点は与えないようにやっていきたいですけど、絶対ゼロでという重い気持ちでいきたくない」とリラックスムードだった。

早出特打ちを敢行　自身も万全状態で開幕戦へ

　松本剛自身も、全体練習前に早出でバットを振るなど準備万端。直近のオープン戦は、１、２番での起用が続いており「僕は１番で予想しています。分からないけど、１番でいける準備しておきます」と頼もしい。

　「全力でサポートします。　まずエースが１勝したら、チームの流れが良くなると思うので、勝てるように頑張ります！」。心優しき選手会長が、言葉とプレーで新エースをもり立てる。