伊藤大海 今季初の完封勝利 オフの日も後輩を気にかける その姿はまさにエース
7勝目を挙げ、笑顔を見せる伊藤=撮影・松本奈央
■セ・パ交流戦1回戦 日本ハム1-0中日(6月20日、バンテリンドームナゴヤ)
シャットアウトでリーグ単独トップ7勝目!
日本ハムの伊藤大海投手(27)が先発し、9回5安打無失点で今季初の完封勝利を飾った。
5月27日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来となる白星でリーグトップの7勝目を挙げ、「最初から最後まで投げ抜くことを意識しているところではあるので、最後バタバタしましたけど、抑えられて良かったです」とホッとした表情を浮かべた。
有言実行の快投 「1点あれば十分ですよ」
前回13日の広島戦(エスコン)は、七回途中6失点で4敗目。新庄監督とのDM(ダイレクトメッセージ)のやりとりでは、次回登板に向けてこう決意を示していた。「投げる時は1点あれば十分ですよ、っていうピッチングを見せるんで、見といてください」
その言葉の通り、1点を守り切り、1―0で勝利。「本当に1点だと思わなかったですけど(笑)。価値ある1勝だと思うので良かったです」。エースとして意地を見せた。
試合終了後、勝利のタッチを交わす伊藤(左)と新庄監督
マウンドを離れても投手陣の大黒柱
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今年でプロ5年目。先発ローテーションの柱を担いながら、自分のことだけではなく、後輩たちの投球も気にかけている。結果が出なかった時は、登板翌日に声をかけて、フォローする。
自主トレを共にするなど公私で交流がある金村は「いつでも見てくれている。ちょっと悪いピッチングした時は、次の日、一番に話してくれるのですごいありがたいですね」と証言する。

気になることがあれば試合中にもアドバイス
金村が前回登板した15日の広島戦(エスコン)では、こんなエピソードがあった。試合中にチーム関係者を介して、その日オフだった伊藤から助言が送られてきた。
「大海さんは休みだったんですけど、試合中に気になったところを教えてくれた。初回は悪かったですけど、二回、三回、四回と良くなっていったので。デーゲームで(試合開始が午後)1時からだったのに、見てくれていたみたいです」と大感激だった。
今や日本ハムに欠かせない大きな存在
北海道で生まれ育ち、地元球団にドラフト1位で入団した。
「ファイターズのエースになりたい」と口にしてきた右腕は、誰もが認める存在になっている。
