夏季スポーツ
2022/01/05 16:10

北海学園札幌高・室谷 ウエイクボードでプロ目前

昨年の全日本選手権アマの部で優勝した室谷。今季はプロ資格取得を目指し、日本の頂点も狙う

 ウェイクボード界に現れた新星が今年、さらなる飛躍を目指す―。昨年11月に兵庫・芦屋市で行われた日本ウェイクボード協会(JWBA)主催の全日本選手権男子アマの部で、室谷悠仁(北海学園札幌高1年)が初出場で初優勝の快挙を成し遂げた。競技歴はまだ6年で、昨年初めて全国クラスの大会に出場したばかり。今季のプロ資格取得、そして将来は日本一、世界を狙う。

昨年全日本選手権アマの部制覇

 室谷は昨年初出場の東日本地区大会アマの部で初優勝。全日本選手権も初出場ながら、予選、決勝とぶっちぎりの得点で初の頂点に立った。「素直にうれしい。今年はプロになって戦うことが目標」と、次なるステージへ視線を向けた。
 父・亮多さん(44)の影響で、札幌美しが丘小5年生の時に競技を始めた。いきなり水上に立つのは初心者では難しいと言われるが、室谷は「一発で立てた。技が難しいので、それができたときが一番、楽しい」と、その年の道内大会キッズ部門でいきなり優勝した。5年がたち、全日本選手権を含む道内外の大会で7戦無敗。一気に頭角を現した。
 石狩マリンクラブ内のチーム「JUICE」に所属。大会前は放課後、毎日のように茨戸川で練習している。ほかにもスケートボードや、冬場はスノーボード、トランポリンで空中感覚を養いながら、腕を磨いてきた。
 専用ボート1台を購入するには新艇だと3000万円超の費用がかかるという。ショップのボートで練習するにも、かなりの活動費が必要な競技。遠征費などを両親に援助してもらい、通っている高校にも大会出場のサポートを受ける。さらに今年は、スポンサーのセコマ(本社・札幌)からも本格支援を受けることになる。室谷は「感謝しています」と、早期のプロ資格取得で、これまでの恩返しに燃えている。
 今季からはアマ最上位のツアーが主戦場。年間ランクで上位に入れば、夢への扉が開かれる。「今の縦と横だけの技じゃ足りない。3Dを入れないと」。あくなき向上心でレベルアップし、空高く水上を飛び跳ねる。
(西川薫)

 ◆ウェイクボードとは
 スノーボードに似た板に乗り、モーターボートに取り付けたロープの持ち手を握って、時速30キロ台でけん引するボートが起こす引き波でジャンプや回転技の難易度などを競う“横乗り系”水上スポーツ。今夏の東京五輪での採用は実現しなかったが、将来の正式採用が期待される。プロとアマの大会やツアーがあり、「Super」、「Upper」などのクラス分けがある。昨年9月の世界選手権では、女子の部で日本人が優勝した。愛好者は国内に約53万人。

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