ファイターズ
2025/08/08 15:50 NEW

《ハム番24時》8月8日


 ペナントレースは100試合を消化した。今季はチームの完投数増加が話題となっている。2023年が8で24年は11だが、43試合を残して20(8日時点)。時代の流れと逆行している。

 実際、中継ぎ陣にどんな影響があるのか―。7月下旬、リリーフ一筋18年目の宮西に意見を求めると「これだけ完投が多いのは初めての経験やね。ありがたいよ。みんな連投も少ないし、終盤にかけて体力を温存できている。チームとしてはいいことやと思う」と大歓迎していた。

 投球は繊細だ。登板間隔が空きすぎると、感覚をつかみにくくなるが「正直、それはあるけど、なんとかしないとあかんから。自己責任」と指摘。一流の証しとも言える50試合登板がクリアしづらい状況にも「中継ぎは投げなかったら、お金を稼がれへん(笑)。でも優勝することが全てやから。今後、先発がへばることがあったとしてもリリーフがカバーする。それが俺らの仕事」と冗談を交えつつ訴えた。

 他球団と比較して、個々の登板数は明らかに少ない。チーム最多タイの30試合に登板している柳川は「最初は慣れない部分があって、登板が偏る時は調整が難しかったです。でも今は、逆に休ませてもらっている(という考え方)。全然、投げていないので余力あります」と頼もしく言ってのけた。

 レギュラーシーズンを勝ち抜けば、CS、日本シリーズが待っている。先発も7、8人で回すケースが多いため、疲弊していない。当事者たちの思考に触れ、このアドバンテージは大きいとあらためて感じた。

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