高校野球
2年ぶり優勝! 北海のチーム力を押し上げた最上級生の自覚 平川監督「3年生の力」【南北海道大会】

■全国高校野球選手権南北海道大会最終日(7月20日、エスコンフィールド北海道)
▽決勝 札幌日大高0-7北海
3年生が要所で勝負強さ発揮
最後に懸ける3年生の思いが結実した。この日、満塁本塁打を放った佐竹徠都外野手(2年)や先制打を放った4番の長南凜汰郎捕手(2年)など、2年生が多くラインナップに名を連ねる北海。しかし、今大会はエース・浅水結翔投手(3年)を筆頭に、3年生が勝負強さを発揮した。準決勝からスタメン復帰を果たした佐藤瞭磨主将(3年)は適時打含む2安打。副主将を務める櫻井悠也内野手(3年)は南大会1回戦の立命館慶祥戦で起死回生の同点適時打を放つなど、札幌支部予選から全6試合で安打をマークした。同じく副主将の吉井天星内野手(3年)は遊撃手として堅守の北海を支えるなど、3年生の活躍なくして、この優勝はなかった。

昨秋全道決勝の悔しさを糧に
2年ぶりに南北海道の頂点に立った。佐藤主将は「秋に負けてからずっと悔しい思いをして、辛い練習をしてきたので、やっと成果が出た」。昨秋は全道大会決勝で東海大札幌高に敗退し、あと一歩のところで聖地行きを逃した悔しさを糧に猛練習。春季全道大会と今大会を制するなど、今年に入って公式戦では負けなしで駆け上がった。
佐藤主将の存在感

そして、佐藤主将のスタメン復帰は何よりも心強いものとなった。その感動は、副主将の櫻井も同様だった。「スタメンと聞いたときは正直びっくりしたけど、今まで一番頑張ってきて、自分たちとは違うような悔しい思いもあったと思うので、最後、佐藤が出てくれて自分もうれしかった」。脅威の回復力でチームをけん引した主将の存在は、計り知れないほど大きかった。