《SHINJOの信条》出る機会がそんなにない中、練習から一生懸命、声を出して。ちょっと感動した

■パ・リーグ13回戦 日本ハム10-1西武(7月16日、ベルーナドーム)
試合後、取材に応じた新庄剛志監督(53)の一問一答は以下の通り。
―(殊勲打の石井に触れ)
「何日か前に、僕が世界で一番好きな左バッターのスイングを…ケン・グリフィー・ジュニアの画像を送ったんですよ。その次の日からピン・グリフィー・ジュニアになって(笑)。カンカラカンカラ打って。背筋が伸びてきたでしょ。そこから選手も『グリフィーいけ』と言って(笑)。素晴らしいですね」
―背筋を伸ばしてほしくて画像を
「そうそう。アウトコースいっぱいに決まった真っすぐは平気で見逃していいから、甘めだけ(捉えてくれたら)。よう打ってくれた。きょうは、グワチョ(マルティネス)のホームランと奈良間くんのヒット。あれはうれしかったですね。グワチョも今、出る機会がそんなにない中、練習から一生懸命、声を出して。ああいう場面でしっかり捉えて打ってくれる選手でもあるし、ちょっと感動した。よくやってくれたと思います」

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―石井を5番にした理由は
「毎回、オーダーをヘッドコーチに送るんですけど、5分おきに了解と来て、また変えてまた了解と来て…。12回ぐらい了解と来るからもう30分、返さなくていいよと(笑)。それぐらい考えて考えて、きょうのオーダーに決まった。最初は2番に入れていたのかな。ピッチャーの映像と今のピン・グリフィー・ジュニアの軌道を見て。ランナーがたまったときに石井くんに回ってくれたらいいなと思って、5番にもっていったという」
―監督が指示していたような引っ張りの打球だった
「背筋が伸びてくれたらレフト方向にもグッと押せるインパクトになってくるから。ちょっと見ておいてください。まだちょっと、ベース寄りに出てしまうところがある。徐々に。レフトの方に長打も打てるようになる」
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―万波の9番起用は
「まあ、楽に。今の選手の状態から考えたら9番目かな、というところで9番。楽な気持ちで。5番とか6番より意外と何も考えず、打てるということで」
―監督からのメッセージか
「今の選手の状態なら9番目かな、ということも分かってくれると思う。ここで結果を出していけば、もちろん3番、4番、5番を任せられる選手だから。それは待ちます。オールスターも出るから。そこでバーンと活躍したら一気に乗っていける性格だし。それも楽しみにしているんですけど」
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―石井はサイクル安打が懸かっていた。ベンチでは
「もう狙え、狙えと。僕が言う前に選手たちが狙え狙え、ホームランか三振や、と言っていた。そうしたら案の定、三振(笑)。そういうところですよね」
―貯金が19。監督が言っていた21が近づいている
「あと2つ? おもしろいところですね。(前半戦残り)何勝何敗でいけばいいのかな?」
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―3勝1敗で
「ああ、おもしろい。ギリギリのラインがおもしろい。だって交流戦も11勝7敗と言って、最初に4つ負けたでしょ。うわ、あと3敗しかできないとなって、そこから巻き返したので。ちょっと期待して見ておいてください。それより、きょうのホームラン競争(MLBオールスター。ホームラン・ダービー形式のタイブレークで決着)、おもしろかったですよね。何がすごいかって、新しい企画を考えて同点になることがすごくないですか。アイデアというか企画通りにいく。素晴らしい人たちがアイデアを交換して、やりましたね。負けていられないですね、日本も。向こうが『うわ、素晴らしいな』ということを(実現したい)。野球にかかわっていない人たちの方がアイデアが出てくると思うので、そういうミーティングをどんどんやってもらえたら。さらに日本の野球をアメリカがまねするような時代が来てほしいなと。いつも僕はそれを考えています」
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