ファイターズ
《ハム番24時》7月9日

延長までもつれた激戦の末、マルティネスのタイムリーで勝利を収めた8日の試合。試合後の取材で、その決勝打をお膳立てした郡司に質問した。十回2死の場面、一塁線への痛烈な当たりを防いだことが勝利に結びついたのでは、と。すると「僕は山県のプレーがターニングポイントだったかなと思います。うらやましいです、あんな処理ができて」と、その直前に一、二塁間への打球を好捕してダブルプレーを成立させた山県の好守を褒めたたえていた。
明けてこの日の試合前練習、山県に、郡司が賞賛していたことを伝えると「いや、郡司さんのあのファーストのファインプレー、あちらがターニングポイントです。2アウトからランナー二塁になるか、3人で終わるかというは一番でかいので。ゲッツーよりも、ファーストゴロの方がターニングポイントですね」と互いに譲り合う格好になった。
「野球は流れのスポーツだと思うので。1個のエラーから点をたくさん取られますし、1個のファインプレーから次の回に点が入ったり、ピンチを切り抜けた後、点が入ったりするスポーツだと思います。きのうはそれが十回に2個出たので、いい感じに十一回に点が入ったのかなと思いますね」(山県)。この言葉の通り、どちらのプレーも甲乙つけ難いほど素晴らしく、どちらのプレーも決勝点につながるターニングポイントになった。個人的にはそう結論づけようと思うのですが、読者の皆さんはいかがでしょうか。