髙尾瑠が全体練習合流 雪辱の磐田戦へ「苦い思いをしたのでリベンジマッチ。燃えている」
約2週間ぶりに全体練習へ復帰したDF髙尾。連勝するチームの勢いに乗り活躍を誓う=撮影・宮西雄太郎
■7月8日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は8日、札幌市内で第23節・磐田戦(12日、ヤマハ)へ向けて全体練習を行った。6月25日の練習中に右内転筋を肉離れしたDF髙尾瑠(28)は、約2週間ぶりに全体練習へ復帰。フルメニューを消化し、順調な回復ぶりをアピールした。
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シーズン開幕からチームを支え続けた男が、元気な姿で帰ってきた。チーム練習に復帰した髙尾は「ちょっと(間隔が)空いてしまったけど、帰ってくることができて良かった。そこまで変な感覚もなく、久しぶりにサッカーをしているなって感じました」と心地よさそうに汗を拭った。

第20節・藤枝戦までは、開幕直後の熊本戦を除く全ての試合でフル出場を果たしていた。右SBとして不動の地位を築いた背番号2が、アクシデントに見舞われたのは6月下旬のことだった。
「紅白戦でケガをしてしまった。普通にできると思って一度戻ったけど、やってしまっているなと感じてやめました」。診断結果は右内転筋の肉離れ。患部を痛めたのは、サッカー人生で初めての出来事だった。
自らが不在の間に、チームは熊本と山口を下して今季初の3連勝を達成。左利きの高嶺を右SBに配置する岩政監督の策もズバリと的中し、上位浮上への足場を固めた。
「朋樹はどのポジションも上手い。自分が試合に出て勝つことよりも…」
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ピッチの外から奮闘する仲間たちを見つめた髙尾は「(高嶺)朋樹はどのポジションも上手くこなしてくれるのでチームとしてすごく助かる。今の状況を考えると自分が試合に出て勝つことよりも、チームが勝ってくれることの方がうれしい。でも試合に出られるような状況になったら負けたくない」と、心に小さな炎を宿した。

4連勝のかかる磐田戦は、髙尾にとって雪辱の舞台になる。4失点で敗れた5月の同戦では、試合開始直後に最終ラインから送られたロングボールの目測を誤り、先取点を献上した。痛恨のワンプレーに対する悔しさは忘れられず「前のジュビロ戦で苦い思いをしたのでリベンジマッチ。燃えているし、頑張りたい」と気合を高めた。
苦しいリハビリ期間は、スタッフ陣の尽力が支えになった。「トレーナーの方が元気よく、丁寧にやってくれてありがたかった」と感謝の思いを口にする。「チームのみんなが頑張って連勝してくれたのでジュビロ戦も勝ちたい。ここから上位との戦いが続いて本当に強い相手が来る。勝つか負けるかで上がれるかが決まると思っている」。恩返しの白星を、何度でもつかみ取る。
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