【一問一答】北山亘基 2戦連続完投も今季3敗目 「試合をつくったといっても…」
先発の北山が汗を拭いながらベンチに戻る=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ11回戦 日本ハム0-1ソフトバンク(7月1日、東京ドーム)
日本ハムの北山亘基投手(26)が中11日で先発登板。前回好投を披露した東京ドームで、この日も最後までマウンドを守り抜いた。ソフトバンク打線を犠牲フライでの1失点に抑えたが、援護に恵まれず、今季3敗目(5勝)を喫した。試合後の一問一答、加藤投手コーチのコメントは以下の通り。
―2試合連続で完投
「相手が交流戦ですごく勢いづいているホークスでしたし、相手ピッチャーも有原さんというすごいピッチャーだったので、1点勝負というか、最初の1点がすごく肝心な要素になるんじゃないかなという考えがあったので、なんとか先制されないようにという考えだったんですけど。最少失点でいけたんですけど、先に1点を取られたというのは、流れを持ってこられなかったと思います」
―ストレートは良かったように見えた
「いや、きょうの調子はあまり良くなくて、自分の思い通りなボールがちょっと少なかった感じが。実際、コントロール自体は、良いコースに行ってはいたんですけど、強さが自分的には納得いっていない感じがあった。フォークボールがその分、途中から機能はしていたので、それで助けられた部分はあったんですけど、真っすぐに関しては次への課題かなと」
六回1死二、三塁、ソフトバンク・中村に右犠飛を許した北山
―失点はしたが、その後は追加点を許さなかった
「そうですね。自分の中で、この調子で、こうやって試合をつくれたというのは、すごく自信にもなります。ただ試合をつくったといっても負けは負けなので、そこの厳しさというのをもっと持って。チームが勝てるようにというところが一番大事なので、もう一回そこを課題に、しっかり勝ち試合の流れをつくったり、良いテンポで投げるというところは、意識してやっていきたいと思います」
―七回のピンチは無失点で切り抜けた。六回の失点を意識したか
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「それはもちろんありました。もう1点取られたら、試合が決まるような流れだったので、なんとか1点で食い止めて、というところは考えていました。あとは無死一、二塁でバントしてもらって、1死二、三塁だったので、もう出し切るつもりで投げて、結果的には2人とも打ち取ったので、そこは自分的には良かったかなと思います。でも、もっともっと欲を言えば、ああいうピンチを起こさずにというか、もっと淡々と抑えていけるようなピッチングがよりできたら、野手も乗ってくると思うので、そこもしっかり、よりレベルアップしていきたいなと思います」
七回を無失点に抑え、ベンチに戻る北山(右)
―同じようにさせなかったというところは収穫か
「良いところもありましたし、きょうも完投して、1失点でなんとか最低限、試合をつくれたというのは良かったです。ただ勝っていないので、自分で厳しくまたやっていきたいなと思います」
―どんな気持ちで九回の攻撃を見ていたか
「打線を見ても1発もある流れでしたし、全然、気を抜くところではなかったので、まったく変わらず。『チャンス来い!』と。もう1回投げたいという気持ちでキャッチボールをして待っていました」
九回表、次のイニングに備え、キャッチボールする北山
■加藤投手コーチ
「(状態は)悪くはないんじゃないですか。良い(と判断する)レベルが、去年とか春先よりは上がったかなと。きょうはそんなに良くは(なかった)。ボールの力は普通でしたけど、ブルペンから変化球が高くて心配はしていたんですけど、ゲームに入ってしっかり修正して。ゲームでこういうピッチングができたので、本当に成長しているし、技術のレベルがすごい上がってきたなという感じはしますね。七回(のピンチの場面)で出し切るかなと思ったんですけど、本人がいけるということで八回も(続投させて)ポンポンといったので、追い付いたり、逆転していたら、もう1回行かせようと思っていました。よくやってくれていると思います」