【プレーバック】春季全道大会1回戦 北照2-3知内※延長十一回タイブレーク(5月26日、札幌円山)

中島二塁手のサヨナラ犠飛で知内が初戦突破
知内が好投手同士の投げ合いを制した。知内は函館支部で無失点のエース田沢慶明投手(3年)。北照もエース・敦賀那佑汰投手(3年)が先発した。
思わぬ形で先制したのは知内。一回2死、死球で出た走者を二塁に進め、4番・松浦悠月一塁手(3年)が空振り三振も、北照・敦賀投手の投球はワンバウンド。遠藤圭人捕手(3年)が一塁へ悪送球する間に、二走が一気に生還。貴重な先制点を得た。
北照の反撃は四回。先頭の3番・崎山翔太三塁手(3年)が左翼手と遊撃手の間に落ちる安打で一気に二塁へ。初めて得点機に走者を送ると、4番・鈴木遙翔遊撃手(3年)中前打で続き、無死一、三塁。しかし、次打者が一邪飛と三走のタッチアップ失敗で2死二塁。チャンスが潰えたかに思えたが、6番・三島賢伸右翼手(3年)の中越え二塁打で同点に追いついた。
五回以降は両チームとも無失点が続いたが、均衡が崩れたのは終盤の七回。知内は1死から7番・渡辺逢人遊撃手(3年)が四球と盗塁などで2死二塁。ここでラストバッターの9番・鈴木琉惺中堅手(3年)が同点の中前適時打。再び勝ち越した。
1点を追いかける展開となった北照は、九回、先頭の6番・三島が右中間編二塁打を放つと、犠打と犠飛で同点。再び試合を振り出しに戻した。
試合は九回でも決着がつかず、無死一、二塁で始まるタイブレークへ突入。延長十回の北照は、犠打失敗後の1死一、二塁から今度は犠打を成功させ2死二、三塁としたが無失点。知内も無死一、二塁から犠打失敗。2死満塁まで進めたが、無得点に終わった。
決着がついたのは延長十一回。知内は最後は1死満塁から5番・中島琥雅二塁手(3年)のサヨナラ犠飛で2時間37分の激闘に幕が下りた。知内は3年ぶりの春1勝。
■砂川北出身の高草木穣監督(57)は、就任2大会目で全道初出場初勝利
「よく投げて守ってね、夏に向けて良い経験した。去年の秋に1-0という悔しい負け方をしているので、冬の間頑張ったことと、3年生が伸びている。夏に向けて、円山で1試合でも多くやるのが、課題だった」
■北照の上林弘樹監督(45)
「緊張感のある中でいいところも悪いところも出たと思う。またイチから出直しだと思います。打たなきゃダメだし、守らなきゃダメだし、判断力も磨かなきゃダメ」