《いわき戦前日》いろいろな経験をして、失敗の中でしか感じ取れないことがある
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「相手は違うのでいつも通りです。勝ったときも負けたときも次の相手は違って0-0から始まります。立て直すことは、あまり考えてないです」
―映像を分析した上で失点の要因を選手に伝えたいと話していた
「(要因は)1つじゃない。フットボールでは、たまにあることで、どのチームにも毎シーズンあることが起きた。チームがやっていることと相手がやっていることのかみ合わせが、思い切り悪い方に出る試合がシーズンに1~2試合ある。そういう試合だったと思う。原因はいろいろあって、トレーニングや指摘で改善できるもの、連戦によって起きているもの、そのときのタイミングによって起きるものがある。僕たちはチームで改善できるものだけを注視したい。あの(磐田戦の)タイミングでだけ起きたことは気にしないようにしたい。事前にもう少しアナウンスできれば良かったが、中2日でできなかったこともある。ゴールデンウイークの他チームの結果を見ても、1回は起きていること。どのチームもトントンかなと思います」
―今週の練習で選手たちは危機感を口にすることが多かった。あらためてピッチ内には競争も生まれている
「今週は良い準備ができていますし、危機感って難しいものです。危機感を持ってくださいと言って、持てるものではない。人は震災が起きてから、地震に対する備えができたりする。これに関しては、僕が根深い問題と言葉にしていることの1つかもしれない。いろいろな経験をして、失敗の中でしか感じ取れないことがある。周りからすると何度繰り返すんだ? と思うかもしれませんが…。実際に勝った次の試合は、先に失点している。それを自覚した上で、勝った次の試合で確認して臨みたい。今回は負けた後の試合なので、あまり言及してないですが」
―素晴らしいプレーを見せた次の試合で結果を残せない。若いチームゆえか
「それもあるが、それだけではない。良い試合をした後に単純にケガ人が出てメンバーをいじらないといけない状況もある。今は同じやり方をするときに、同じポジションに2人、3人を抱えている状態ではない。そうなるとポジションを移さなければいけない。対戦相手も違うので、若さだけで捉えるつもりはない。僕はチームとして改善できるところにフォーカスして勝つ確率を上げていく。それを繰り返すだけ。序盤戦よりチームは固まってきている状況なので、ジュビロ戦のように苦しい試合の入りになったとしても、前半に耐えて後半に勝負をかけるゲームマネジメントをしたい。そうやってチームとしての成熟を求めたいところですが、そこも根深い問題の1つかもしれません」
―家泉や西野が前の結果の試合を重く受け止めていた。監督から声掛けは
「声掛けはほとんどしてないです。彼らを甘やかすつもりはないですが、家泉も西野も髙尾にもミスが出ましたけど、彼らは替えが効かない状況で、かなりのプレッシャーの中で連戦を戦わなければいけなかった。かなり重荷だったと思う。中2日なのにメンバーを入れ替えるという選択肢がなかった。それを彼らも分かっていて、連戦の始まりから替えがいないということで、コンディションに注意して頑張ってくれた。連戦を通して良いパフォーマンスをしてくれたと思う。連戦で彼らも気付かない疲労の中で判断ミスも生まれた。それはよくあること。全体的にどんどん良くなっている選手ですし、DFラインも良くなっている。ジュビロ戦で起きたからといって気にしないでと伝えている。とにかく分析が大事。その試合だから起きたのか、自分たちの課題が出たから起きたのか。しっかり要因を精査して、改善しなければいけないことは今週の3日間である程度できた。来週にならなければできないこともあるので、時間を追ってやっていきます。自分もそうやってサッカー人生を歩んできた。終わったことは終わったことで、改善できることにフォーカスして次に向かうことが大事だと思っています」
―あすは母の日。贈り物は
「ゴールデンウイークが始まる前は、常に集中して忘れないようにしてます。私の母にも妻の母にも(贈り物は)基本は花です。うちの母は花を生けたりするので、花を喜んでくれます」
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