【プレーバック・写真入り】明治神宮野球大会高校の部2回戦 広島商業3-0東海大札幌高(11月22日、東京・明治神宮野球場)
序盤の失点を取り返せず完封負け
10年ぶり2大会連続の白星を挙げた東海大札幌高は、初の4強入りをかけて広島商業と対戦したが、0-3で完封負けした。
東海大札幌高は、1回戦の大垣日大高戦に2番手で登板したエース・高橋英汰投手(2年)が、秋季全道3回戦のクラーク戦以来4試合ぶりに先発した。打線も大きく入れ替え、2人が初スタメン入りして試合に臨んだ。
一回、守備が乱れた。1死から中堅左寄りの打球を太田勝心中堅手(2年)が弾き、打者は三塁へ。次打者の中前打であっさりと先制された。さらに2死一、二塁から三ゴロを佐藤聡央也三塁手(2年)が一塁へ悪送球した間に追加点を奪われた。
続く二回も先頭の右前へのワンバウンドの打球を上田就也右翼手(2年)が弾き、打者は二塁へ。そこから犠打とスクイズで3点目を許し、傷口を広げた。
反撃に移りたい打線だったが、適度にコントロールが荒れる相手投手に狙いを絞りきれず、五回まで無安打に封じられた。
ようやく快音が響いたのは六回。2死から2番・鈴木賢有捕手(2年)がチーム初安打。続く3番・上田が内野安打と失策で一、三塁。一発同点のチャンスを迎え、秋季全道決勝で本塁打を放っている4番・太田勝馬一塁手(2年)に打席が回ったが、空振り三振に討ち取られてしまい、反撃はならなかった。
終盤の七、八、九回にも得点圏に走者を進めたが、最後まで得点を奪えず完封負け。投手陣は、高橋が三回から五回まで無失点と立ち直り、六回に救援した2番手の藤田晴也投手(2年)、七回から3番手でマウンドへ上がった矢吹太寛投手(2年)が追加点を許さず奮闘したが、報われなかった。
■就任後の連勝がストップし、初の4強入りを逃した東海大札幌高の遠藤愛義監督(40)
「シャープに、コンパクトに振ってくるチームだった。長打はあまりないのかなと思っていた。丁寧に投げきれば打ち取れるかなというところで、最初のところでばーっといかれてしまった。そこの小さな駆け引きだったかな」
■先発して5回3失点(自責2)の高橋英汰投手(2年)
「矢吹がいるからこそ、もっと球速を上げないといけない。負けたくない気持ちは大きい。今はダブルエースですが、真のエースになるため、お互い切磋琢磨して成長できて、いい関係だと思う」
(全3カット)