アマ野球
2021/11/30 14:42

北ガス 全国1勝ならず

四回に勝ち越し点を許し、悔しそうな表情をみせる大城(撮影・富田茂樹)

 創部4年目で初出場の北海道ガス(札幌市)が、1回戦でセガサミー(東京都)と対戦し1―10で敗れた。先発のエース右腕・大城祐樹(25、遠軽高出)が好投するも、七回に救援陣が捕まり大量5失点。二回に先制点を奪った打線は五回以降、二塁を踏むことが出来ず大敗した。また、日本ハムからドラフト3位指名を受けた水野達稀内野手(21、JR四国)が四国銀行(高知市)の補強選手として「3番・二塁」で先発出場したが、惜しくも初戦で敗れた。

大城の好投実らず

 北海道ガスの都市対抗初戦は、ほろ苦い結果となった。昨年4強で出場12度目のセガサミーに完敗。全国常連チームとの実力差を痛感する一戦となった。
 先発の大城は140キロ台のカットボールと今秋に習得した縦スライダーを操り、序盤の3回を無失点。五回途中3失点(自責2)で試合をつくったが、救援陣が誤算だった。
 「勝てるとしたら僅差。(終盤まで)3点までに抑える」と清水隆一監督(62)が想定していたプラン通りに試合が進み、六回を終えて1―3。接戦のまま終盤に突入するも、七回に悪夢が待ち受けていた。
 先頭打者の二塁打からピンチ招くと、3本の適時打で5失点。八回には外野手が飛球を見失うアクシデントにも見舞われ、さらに2失点。計6人の投手をマウンドに送り込んだ清水監督は「大城の次の投手を鍛えないといけない。課題は明確になった」と話した。
 6月の日本選手権に続く全国初戦敗退。悔しい結果に終わったが、創部当時の目標だった「5年目で全国」よりも1年早く2大大会を経験した。勝負の5年目に目指すのは全国初白星。大城は「後輩たちに経験とかを伝えながら、自分が(マウンドから)降りたときも任せられる投手陣をつくっていきたい」とチーム全体の底上げを誓った。
(島山知房)

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