コンサドーレ
2024/04/27 18:50

【プレーバック・写真入り】J1第10節 札幌3-3湘南(4月27日、札幌ドーム)

試合後、サポーターに挨拶する札幌イレブン=撮影・小田岳史

 

3点差を追いつかれて痛恨ドロー 前節のDF岡村に続きMF宮澤も負傷退場

 北海道コンサドーレ札幌はルヴァン杯から中2日で北海道に乗り込んできた湘南ベルマーレとホームで対戦し、3-3で引き分けた。同じ勝ち点6でJ2降格圏に沈んでいた両チームの一戦。札幌は守備の要・DF岡村大八(27)を前節の負傷で欠き、3バック中央にはMF宮澤裕樹(34)が入った。

 前節から中6日、2戦連続ホーム開催で休養十分という札幌がまずは先手を取った。前半23分、MF青木亮太(28)が得意のミドルシュートで先制点を奪った。MFスパチョーク(25)が青木とのワンツーで左サイドを突破してクロスを入れ、そのこぼれ球を再び青木が拾うと、そこから一度もゴール方向を見ることなく、うまく相手の逆を突いて左隅へ決めた。

 次は同42分、右CKからMF近藤友喜(23)がマークに付かれていた元札幌DF金眠泰(30)と相手GKが重なった隙を突いて頭でジャストミート。近藤は今季加入後の初得点となった。

 前半37分ころから右の腰の辺りを気にしていた宮澤はハーフタイムに入って交代。代わりに3バック中央は加入後J1リーグ初出場となるDF家泉怜依(24)が入った。

 後半9分、縦に速い攻撃からスパチョークを経由して左サイドにいた青木にパスが渡ると、ボールを運びながらジリジリとペナルティーエリア手前まで侵入。独特の間合いで相手1人を振り切ってまたもミドルシュート。今度はゴール右に決めて見せた。

 札幌は今季初の複数得点となるゴールラッシュで3点リード。しかし、そこから少しずつ歯車が狂い始める。

 同22分、湘南FWルキアンがDF馬場晴也(22)との競り合いながら右サイドを突破し、そこから入れらたグラウンダークロスに途中出場したばかりのDF畑が飛び込んで1点を返される。その競り合いで馬場は頭部を負傷したが、そのままテーピングを巻いてプレーを続行。4分後の同26分にDF髙尾瑠(27)が入ってからはポジションを一つ上げてボランチに入った。

 勢いに乗った湘南は徐々に攻撃する時間が長くなり、札幌は防戦にまわることが増えていく。同30分にはルキアンのヘッドをGK菅野孝憲(39)が弾き、さらに至近距離から打たれたシュートも左手一本で防ぐというスーパーセーブで何とか凌いだ。

 それでも湘南はさらに攻勢を強め、同40分にはカウンターから途中出場のFW福田が得点。ゴール前で身を投げ出すヘッドで2点目を挙げて1点差。最後は後半アディショナルタイム3分。右CKからファーサイドに流れたボールをMF鈴木雄に押し込まれた。

 札幌は3試合連続の引き分け、4戦負け無しで勝ち点1を挙げたが、暫定で順位は変わらず最下位のまま。試合後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「勝たなければいけない試合だった。今日の結果は決して満足するものではない」と俯いた。


■クラブのJ1ホーム通算300得点となる先制点を含む2ゴールを挙げたMF青木亮太(28)
「(2得点)取れたのは良かったけど、最後に引き分けるのはちょっと…。(今季初ゴールは)やっと点を取れたことは良かったけど、あんまり喜びはないなって。ああいう良い感じでゲームを進めて、勝ち点3が欲しいところでしたけど、こういうところで積み上げられないと、やっぱり下に行ってしまうかなと思うので、うれしいよりも悔しいという思いですね」

(全15カット)

前半、ヘディングでゴールを狙うFW鈴木

 

前半、ドリブルで突破するMF駒井

 

前半23分、先制ゴールの起点となったクロスを上げるMFスパチョーク

 

前半23分、先制点となるミドルシュートを放つMF青木

 

前半23分、先制ゴールを決めて喜ぶMF青木

 

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