3点シュート12本成功! レバンガ北海道が今季実戦初勝利

■プレシーズンマッチ(9月10日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道68-51FE名古屋
3点シュート12本成功
レバンガ北海道が前日敗れたFE名古屋に68対51と快勝し今季実戦初勝利を果たした。取り組んでいる守備の精度が前日よりさらに向上し、攻撃でも3点シュートを7人で12本決め36点を奪うなど全得点の半分以上を占めた。9月16日のプレシーズンマッチ・アウェー茨城ロボッツ戦、天皇杯2次ラウンドを経て10月7日の開幕へ向かう。
本拠地最後のプレシーズンマッチを白星で飾った。小野寺龍太郎HC(41)は、前日に続き「ディフェンスの部分では、いいサンプルが取れた2試合。シュートが入る入らないは評価の対象ではなかったが、中野や松下ら打つべき選手がしっかり打てていた」。昨季途中からHC代行として指揮を執っていただけに、正式なHCとしての初勝利に表情は明るかった。
額3針縫い奮闘の中野「開幕戦には爆発できるようにしたい」
前日、3点シュートが7本中1本と成功率の低かったSG中野司(27)がシューターとしての実力の片鱗を見せた。開始早々、右45度から1本決めると、続けて右コーナーから再び3点、お次はドライブからリングにアタック。一気に8点を稼ぎ出し13-5と主導権を握った。
アクシデントも乗り越えた。第2クオーター(Q)1分、左の額付近から出血するアクシデントで一時コートを離脱。応急処置で3針縫うと同Q終盤に復帰。第2、3Qは無得点だったが、第4Qに再び2点、3点と連続ポイント。3点シュートは7本打って3本成功し、チームトップの13得点を叩き出した。試合後のコート上では「ちょっと切っただけ。大げさに見えたけど、大丈夫」と元気な様子。「きょうはうまく入った。まだ100%じゃない。シュートタッチを戻して、開幕戦には爆発できるようにしたい」。残り1カ月、これからどんどん状態を上げていく。
ベンチポイント26点、全体の攻撃力も向上
この試合ではベンチポイントが26点。なかでもPG/SG松下裕汰(24)は9日は無得点だったが、この日は3点シュート2本を含む8得点。「オフェンスの展開もチームとして良くなってきた。もっと遂行度を上げていきたい」。今季チームはPGがたくさんいるため、2番ポジションで勝負する覚悟だ。
攻撃は、ボールを持ってからゴールに至るまでを4段階に分けている。最後まで段階を踏めればフリーでシュートを打てるようにシステムを構築しているが、この試合では連動がうまくいかずに3、4段階の前で1対1に持ち込まざるをえなかったプレーが何度か目についたという。
小野寺HC「まだ60%」
今季は5人が新加入。そのうち外国籍選手は2人。ブルックスは去年けがでプレーしていないため実質3人。「全く新しいチームだと思っている」と指揮官。「まだ60%。ウィルは2回、ドワイドはまだ一度も練習に参加できていない。慣れていけば、よりオプションが増えていく」。イメージの共有は出来ている。あとは細かい部分のすりあわせ。残り1カ月で新生・レバンガ北海道を築き上げる。