レバンガ北海道が運営体制強化 新オーナーに小川嶺氏 タイミーの代表取締役

9日に札幌で会見
Bリーグ1部のレバンガ北海道は6日、株式会社レコレ代表取締役の小川嶺氏が新たにオーナーとして運営に参画すると発表した。小川氏は、スキマバイトサービス「タイミー」の代表取締役。
レバンガは2026ー27シーズンから始まるBリーグプレミアに向けて、補強や将来的なアリーナ構想を、より良い形で進めていくために、運営体制を強化する構え。9日に札幌市内で小川氏、クラブ代表の折茂武彦氏らが会見し、資本政策、今後の経営について説明する。
■レコレ・小川嶺代表コメント
このたび、レバンガ北海道の株式の過半数を取得し、新オーナーとしてクラブ運営に参画させていただくこととなりました。折茂代表、横田CEOとお会いし、これまでのクラブ運営に対する真摯な姿勢や、掲げるビジョンに深く共感し、自分自身もその未来づくりに関わりたいと強く感じたことが、今回の決断の大きなきっかけです。
また、北海道という土地の魅力、そして人々の温かさに触れるなかで、地域の皆さまと長く向き合いながらクラブを育てていきたいという想いも強くなりました。
今回のオーナー就任は、私個人としての取り組みであり、代表を務める株式会社タイミーとしての出資や経営関与は一切ない形です。クラブ運営においては、これまでと変わらず地域やブースターの皆さまを第一に考えた、独立した体制を維持してまいります。
レバンガ北海道が優勝を本気で目指すためには、それにふさわしい選手や体制づくりへの投資が欠かせません。私自身がその支援に責任を持ち、持続可能な経営と成長の両立を図りながら、地域と共に歩む強いクラブを築いてまいります。今後とも変わらぬご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。
■株式会社レバンガ北海道 取締役会長 / 株式会社正栄プロジェクト 代表取締役社長・美山正広氏コメント
この度、当社(株式会社正栄プロジェクト)が保有するレバンガ北海道の全株式を株式会社レコレ小川嶺代表取締役に譲渡する運びとなりました。
振り返りますと、2011年レバンガ北海道の発足、もっと言えば2006年のレラカムイ北海道発足から協力させて頂きました。北海道に生まれたプロバスケットボールチームを存続させたいという強い想いを持った折茂武彦代表取締役兼選手(当時)に共感し、今日まで共に歩んで参りました。
2016年Bリーグ開幕までは厳しい経営環境の中、先ずはレバンガ北海道の自立自走経営を目指し、経営の安定化に努めて参りました。
この度のレコレ小川嶺代表とのご縁は、レバンガ北海道がBプレミアにおいて日本一を目指し実現するための大切なご縁と捉えております。これからのレバンガ北海道のさらなる成長を確信し、株式の譲渡を決断致しました。
北海道の皆さま、次の高いステージへと向かうレバンガ北海道への引き続きの応援を宜しくお願い申し上げます。
■レバンガ北海道・折茂武彦代表コメント
2022年9月に株式会社正栄プロジェクト様の一部株式と、個人株主様の株式を取得させていただき、私自身が個人法人合わせて2/3以上の株式を取得し、さらなる覚悟でこれまでクラブ運営を進めてまいりました。多くの皆様のご支援やサポートを賜り、継続した黒字経営のほか、2026年にスタートするB.LEAGUE PREMIER参入が認められるなど、クラブとして継続した成長はできておりましたが、チームの方には現状を打破する大幅な補強費はかけられない状況でありました。
そのような中、小川様とお会いする機会をいただき、北海道の地域としてのポテンシャルやまちづくりに対して非常に強い想いをお持ちであり、私がこのクラブを立ち上げた想いや、北海道にプロバスケットボールクラブを残し、支えてくださる方々と共にこれまでレバンガ北海道としての歩みを進めてきたことに共感・共鳴くださり、将来的にも同じ想いで進んでいけるパートナーであることを確信し、今回の株式譲渡に至りました。
私自身、譲渡後も変わらず、株主であるとともに、レバンガ北海道の代表としてクラブ運営を行ってまいりますので、今後とも皆様の全緑応援をよろしくお願い申し上げます。