コンサドーレ
2023/05/25 21:00

札幌の鉄人、DF田中駿が名古屋戦出場に意欲 京都戦で右足首捻挫し、連続出場は途切れる

田中駿はフルメニューを消化し名古屋戦出場に意欲を見せた(撮影・工藤友揮)

■5月25日、札幌ドームサブグラウンド

25日の練習でフルメニュー消化

 24日のルヴァン杯横浜M戦(3〇2)で勝利した北海道コンサドーレ札幌は、中2日で迎える27日の名古屋戦に向けトレーニングを実施。前日の試合に出場した選手はリカバリーメニューを、それ以外の選手はパス練習や攻撃練習などを行った。右足首の負傷で別メニュー調整を行っていたDF田中駿汰(25)が25日から全体練習に合流し、フルメニューを消化。名古屋戦出場に意欲を見せた。

「相手に乗られた。重傷じゃなくて良かった」

 田中駿は19日の京都戦(札幌ドーム、2〇1)の試合中、右足首の痛みを訴えて後半16分にピッチを退いた。「サイドのところでちょっと相手に乗られて捻挫した感じです。重傷じゃなくて良かった」。開幕から続けていたリーグ戦連続フル出場、公式戦全試合出場は残念ながら途切れたが、驚異の回復力で名古屋戦に間に合わせてきた。「完治はしてないけど、試合はできるかな」。昨季チーム最多のリーグ戦出場(32試合)、出場時間(2847分)を誇った鉄人ぶりを発揮して大事な上位との直接対決に臨む。

 京都戦では自身と交代したDF馬場晴也(21)も負傷交代し、最後はMF荒野拓馬(30)が3バックの右に入ったが「全然大丈夫かなと思っていました。(CB)やっても大丈夫そうな人たちがいたので安心感がありました」。緊急事態の中を耐え抜いて勝利をつかんだ一戦を振り返る。

横浜M戦はスタンド観戦「シンプルに札幌は強いな」

 今季初めてスタンドから見守ったルヴァン杯横浜M戦についても「見ていてシンプルに札幌は強いなと思いました。自分たちの良さが出てたし、失点はしたけど点を取れる雰囲気が常に出ているので、1失点目の後も追いつけるだろうなと思ってました」と評し、チームの好調さをピッチ内外で体感することができている。

 次節の対戦相手である名古屋は、リーグ戦7得点のFWユンカー(29)、ドリブルと強力な左足を武器とするFWマテウス・カストロ(28)、元日本代表の快足FW永井謙佑(34)の強力3トップが控えるが、「(DFとして)やりがいを感じます」と全く気後れすることはない。

次節・名古屋戦「やっているサッカーは自分たちの方がクオリティーは上」

 チームは現在リーグ戦3連勝中。名古屋に勝てば4年ぶりの4連勝となる。「変わらず、自分たちが今までやってきたことをやれば、名古屋相手でも全然通用すると思っています。順位は上ですけど、やっているサッカーは自分たちの方がクオリティーとしては上だと思うので、そこは自信を持ってやっていきたい」。淡々とした口調の中に自分たちのサッカーへのプライドをのぞかせる田中駿。攻守両面で好調のチームに貢献している背番号2が、名古屋を撃破して上位進出への足がかりを築く。

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