吉田輝星 開幕ローテ入りへ正念場 教育リーグで3回4安打3失点

■春季教育リーグ ロッテ6-4日本ハム(3月5日、千葉・鎌ケ谷スタジアム)
立ち上がりに制球乱れてリズムに乗れず 次回登板予定は11日 甲子園での阪神戦
開幕ローテ入りへ正念場―。日本ハムの吉田輝星投手(22)が5日、千葉・鎌ケ谷で行われた2軍教育リーグのロッテ戦に五回から2番手で登板し、3回4安打3失点と苦しんだ。次回登板予定となるオープン戦の11日阪神戦(甲子園)を前に、課題が残るマウンドとなり「鎌ケ谷でも、1軍のオープン戦でも同じ。アピールしないといけないので、しっかり抑えないといけなかった」と悔しがった。
立ち上がりに制球を乱し、リズムに乗れなかった。先発・上原の後を受けて五回から登場すると、この回2安打2四死球で2失点。六回は無死二塁とされ、西川の左前適時打であっさり追加点を献上した。「途中まで真っすぐがあんまり(ストライクゾーンに)入らなかったので、それで低めのフォークも振ってくれなかった」と反省が口をついた。
「3イニング目くらいに真っすぐが決まりだして、しっかり立て直せたのはよかった」
続く谷川には1球もストライクが入らずに四球を出し、木田2軍監督がマウンドへ。右腕は「時間をつくってもらって、ちょっと力みが取れた」とそこから調子を取り戻し、後続を封じた。七回は2三振を奪い「やっと3イニング目くらいに真っすぐが決まりだして、しっかり立て直せたのはよかった」と前を向いた。
見えない敵とも戦っていた。前日4日の練習時から、鎌ケ谷の花粉に苦しめられた。「ヤバいです。めっちゃ目がかゆいです。北海道にいた2、3日前くらいから薬を飲んでいたんですけど、全然予防できなかった。効かなかったです」。試合後は鼻をすすり、目を充血させていた。それでも、結果の言い訳にはしなかった。
チームがZOZOマリンでロッテとオープン戦を戦う7日から、1軍に合流する。開幕まで残り1カ月を切り、アピールのチャンスは少ない。「きょうみたいなピッチングをしていたら、(1軍に)いらないって言われる」。次こそ、先発として戦力になることを証明してみせる。