ファイターズ
2023/02/13 21:00

吉田輝星 ブルペンで100球の熱投 〝則本カーブ〟に手応え 17日のキューバ戦でも駆使

ブルペンで投球練習する吉田(撮影・松本奈央)

〝新球〟のカーブを披露 稲葉GMも大絶賛

 〝則本カーブ〟で先発枠奪う! 日本ハムの吉田輝星投手(22)が13日、沖縄・名護で行われている1軍春季キャンプでブルペン入りし、楽天の則本からコツを教わったカーブを練習した。17日のキューバ代表との練習試合に先発し、3イニングを投げる予定。WBCを控える強力打線を進化した曲がり球で翻弄し、開幕ローテーション入りをたぐり寄せる。

 自慢の直球を際立たせる新たな武器の誕生だ。リリースポイントからフッと浮き上がり、弧を描いてストライクゾーンに落ちてくる。約100球のブルペン投球で、昨年までよりキレと精度が増したカーブがひときわ輝き、打席に入っていた稲葉GMを何度もうなずかせた。

 「去年は真っすぐとフォークばっかり投げていましたけど、先発でもリリーフでも、その中にカーブが1つ加わればだいぶ大きい。高めのストレートとかで空振りやファウルが取れるようになる。試合中のフォームの修正にも使えて、相手に対して緩急をつけられたり良いことがあるので、今年はカーブを多く使いたい」

楽天エースのアドバイスで開眼 「こんなにコントロールできるようになるとは」

 カーブに光明が見えたのは、1月に則本と行った合同自主トレがきっかけだった。以前からの持ち球だったが、憧れの先輩右腕から投球時の肘の高さについて助言を受け、改良に成功した。「カーブの狙いどころを、則本さんは肘で決めるらしい。ワンバウンドがほしい時は、少し下げる。ストライクがほしい時は上目に肘を固定して、それで(球の)高さを決めるという話をしていた」。アドバイスに添って投げると、効果抜群。「やったら面白いように決まるようになった。カーブってけっこう腕が振れないと曲がらないけど、制球がうまくいっていないと振るのが怖くなる。今は右バッターの顔に向けて、思い切り腕が振れている」と確かな手応えをつかんだ。

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