ファイターズ
2023/02/25 23:30

吉田輝星 課題浮き彫り「真っすぐは全然ダメでした」楽天とのオープン戦先発で3回1失点 

3回を5安打1失点で投げ終えた吉田(撮影・桜田史宏)

■オープン戦 楽天4ー5日本ハム(25日、沖縄・タピックスタジアム名護)

三回2死三塁から適時打浴びるも「最少失点に抑えられたのは最低限、良かった」

 日本ハムの吉田輝星投手(22)が25日、沖縄・名護で行われた楽天とのオープン戦初戦に先発し、予定の3回を5安打1失点で投げ終えた。「最少失点に抑えられたのは最低限、良かった」と振り返りつつ「真っすぐに関しては全然ダメでした」ときっぱり。約1カ月後に迫った開幕へ向け、課題が浮き彫りになった。

 試合後の悔しそうな表情が、全てを物語っていた。立ち上がりから直球の制球が定まらず、変化球に頼らざるを得なかった。一、二回は走者を背負いながらも無失点。しかし、三回は2死三塁から黒川に甘く入った直球を捉えられ、左前適時打を献上した。「黒川に打たれたやつは、外ギリギリのボール球で良いと、(伏見)寅威さんからもサインが出て、僕自身も同じ考えでいたけど、中に入ってしまった。簡単に決着が付いて安打になってしまったので、そこは1週間で直していきたい」と次回登板でのリベンジを誓った。

降板後には自主トレを共にした則本が登板 「少しでも近づけるようにしたい」と刺激

 この日、吉田が降板した直後のマウンドに上がったのは則本だった。オフの自主トレを一緒に行い、多くを学んだ師匠だ。先輩右腕は今季初の実戦登板だったが、1回を無安打無失点。貫禄を見せつけられ「僕の後に投げているのを見た。やっぱりすごい。少しでも近づけるようにしたい」と大きな刺激を受けた。

 練習してきたフォークで2三振を奪うなど、収穫もあった。それでも、「きょうの投球では、去年のダメなときと変わらないような投球だった。真っすぐでファウルを取れるような投球をしないと1軍で生き残れない。ダメなときはダメで点を取られたら、去年と一緒になってしまう。そこは今年、去年と違う結果を出せるようにしていきたい」と力を込めた。勝負はここから。目標の先発ローテーション入りへ、ただ全力を尽くすのみだ。

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