ファイターズ
2023/02/17 23:00

吉田輝星 キューバ打線を3回1安打無失点 先発ローテ入りへ猛アピール

3回1安打無失点と好投した吉田(撮影・桜田史宏)

■練習試合 キューバ2ー11日本ハム(17日、沖縄・タピックスタジアム名護)

練習試合に先発登板 直球最速148キロ&無四球と制球も安定

 ローテ争い生き残った! 日本ハムの吉田輝星投手(22)が17日、沖縄・名護で行われたキューバ代表との練習試合に今季初先発し、3回1安打無失点と快投を見せた。最速148キロを計測した直球を軸に3奪三振をマーク。筋骨隆々のカリビアンたちを真っ向勝負でねじ伏せ、開幕ローテーション入りを猛アピールした。

 昨年6月以来となる久しぶりの先発に胸が躍った。「真っさらなマウンドに立って、やっぱり僕は先発だなって感じました。マウンドに上がれること自体が楽しいですけど、先発の方が『よっしゃ、いくぞ』という気持ちになる」。キューバ打線には、グラシアル、デスパイネ、チームメートになるA・マルティネスら強打者がズラリ。それでも、ビビることなくストライクゾーンに直球を投げ込み、3回を無四球で内野安打1本のみに抑え込んだ。

成長を間近で見てきた加藤コーチ 「今は少しずつベースができてきた」

 「建山コーチから、ファーストストライクをしっかり取って、自分の有利なカウントで進めることが課題だと言われている。それは、きょうはほとんどのバッターにできたので良かった。3球以内で追い込めているケースも多かった。あとは変化球でもう少しカウントをつくれれば、2巡目、3巡目も楽に投げられるので、そこは体が戻り次第、すぐブルペンに入ってしっかり練習したい」

 吉田の投球を見守った加藤投手コーチは「最近のブルペンを見ていたら、フォームを考え過ぎているところがあったので、良い意味で想像と全然違った。ストライク先行もそうですけど、真っすぐのインコース、アウトコースの投げ分けもしっかりできていた。内容のある抑え方ができていた」と及第点を与えた。「入団当初はフォークボールも投げられなかったピッチャー。真っすぐも勢いだけだった。3年目くらいには1軍に上げずに、ひたすら真っすぐのコントロールを磨いたこともあった。今は少しずつベースができてきたのかな。ストレートのコントロールと落ちるボールに関しては、形にはなってきた」と、ルーキー時代から見続けてきた右腕の成長を感じていた。

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