アマスポーツ
2021/10/06 15:08

札創成ディアロ 初Vへ得点量産誓う 父はギニア人のストライカー

左ウイングの2年生エース・ディアロが攻撃の中心を担う

16日から全国高校サッカー選手権道大会

 全国高校サッカー選手権道大会が16日に帯広の森運動公園球技場などで開幕する。今夏の高校総体道予選で8強入りした札創成は16日の1回戦で道科学大高と対戦する。U―18プリンスリーグ北海道で3ゴール中のFWディアロ航(2年)は、同学年でJ1北海道コンサドーレ札幌とプロ契約した札幌U―18のDF西野奨太(17)に刺激を受けた。迫る道予選に向け、初優勝&ゴールラッシュを誓った。

 ギニア人の父を持つディアロが大舞台を心待ちにする。昨年は初戦2回戦の道大谷室蘭戦に1年生ながら出場もチームは敗退。50メートル6秒2の俊足を誇る点取り屋は「1対1には自信がある。一瞬のスピードで相手を置き去りにする。今年は(自分が)攻撃の主体なので、毎試合1得点が最低目標」とゴール量産を狙う。

 パスサッカーを標榜(ひょうぼう)するチームの攻撃は、GK町田憲信副主将(3年)からのビルドアップが起点となる。ディアロは「キーパーと目を合わせ、抜け出すタイミングをしっかり合わせたい」と言い切る。

 2年生中心のチームということもあり、守護神は「初めて出場する選手もいる。メンタル面も支えたい。1点取れば、自分がゼロで抑える」と最後方から支える。

 今月1日、札幌U―18の西野がトップチームとプロ契約。ディアロは中学時代の北海道トレセンで西野と一緒にプレーした。今季はプリンスリーグで2試合対戦。何度もマッチアップした。

 「(西野は)ボールの予測が違う。最初はうまく対応できなかったけど、2戦目は慌てずにできた」。自らもプロ入りを目標に掲げる。「絶対になってやろう」とモチベーションも急上昇中だ。

 チームスローガンは「北海道ナンバーワン」。2年前の2回戦では道科学大高に敗れている。リベンジマッチでもある。ディアロは「自分たちのサッカーをやれば、結果はついてくる」ときっぱり。まずは初戦突破で悲願達成へ勢いに乗る。
(西川薫)

■プロフィール

 ディアロ 航(わたる) 2004年5月3日、札幌市生まれ。札幌八軒小、札八軒東中時代にプレーしたSSS札幌では小学5年時に全日本少年大会出場。中学3年時には全日本U―15フットサル選手権で準優勝。ポジションはFW。50メートル6秒2。178センチ、67キロ。

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