コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》サッカー選手の旬は長くない 移籍のMF高嶺 柏で未来を切り開け

シーズンが終わり、各クラブは来季に向けて着々と選手の補強を行っている。札幌も例外ではなく、水面下で交渉をしている情報は耳に入ってくる。
そんな中、衝撃のニュースが飛び込んできた。MF高嶺が柏に完全移籍するというものだ。本当にびっくりした。どうして? 日本代表になって海外でプレーしたい。そのためには自分にプレッシャーをかけ、新たな環境でプレーする必要がある、と言う。
札幌での定位置なげうって行くのは相当な覚悟
大卒3年目の高嶺は札幌で定位置を確保し、チームの中心プレーヤーとなった。札幌でのプレーは、ペトロビッチ監督の元で心地よいものであったはず。それをなげうって出て行くというのは、相当な覚悟が必要である。
ただ、どうして柏なのだろう? というのが素朴な疑問。横浜Mや鹿島、浦和などのビッグクラブならまだ分かるが。当然、柏からのオファーが魅力的なものであったというのは想像出来るが、それが海外につながるものなのだろうか。
高嶺は12月で25歳。海外移籍を考えた場合、確かに決して若くはない。サッカー選手の寿命は野球選手などに比べると長くはない。25歳から30歳くらいまでの間がサッカー選手の旬。その旬を納得の出来るものにしたいという行動力と自信はすごいと思う。外野からは本当のところは分からない。彼の人生だから。来季柏でのプレーが彼の将来を切り開くものであることを願う。
(本紙評論家)