コンサドーレ
柴田コンサ初陣飾れず「勝つしかない状況なので下を向いている時間はない」

■J2第26節 札幌0-2秋田(8月16日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
北海道コンサドーレ札幌は16日、ホームで秋田と対戦し0-2で敗れた。前節の長崎戦後に就任した柴田慎吾監督(40)は、初陣を飾れず「勝てなかったことが全て」と潔く結果を受け止めた。今季12敗目を喫したクラブは、大目標とするJ1昇格からまた一歩遠ざかった。
現役時代と変わらぬ温かな声援が、心を奮い立たせてくれた。トップチームの監督として初めて臨む公式戦。指揮官は「バスでドームに入ったときのサポーターの出迎えで、あらためてたくさんの方々に応援されているなという感謝の思いがあり、気持ちがグッと入った。ピッチに入ったときは懐かしさを感じたけど、ゲームが始まってしまえば気にならない。100%集中していました」と、フィールド上での心境を言葉にした。

成績不振を理由に解任された岩政前監督から、重たいバトンを引き継いだ。だが監督交代による荒療治を経ても、札幌に追い風は吹かなかった。立ち上がりからフルパワーで圧力を掛ける秋田は、わずかなミスや判断の遅さを見逃してくれない。前半は有効なパス回しを展開できず、前線の3選手が孤立状態に。同36分には自陣で相手選手に囲まれた原がボールを奪われ、ミドルシュートから先制点を献上した。

後手に回った前半戦からの修正を図り、柴田監督は後半開始から田中宏を投入。「修正点はワイドのところ。そこからスピードアップして相手の嫌なところに入ることは前半に比べて回数が増えた」と、ピッチを広く使うことでアグレッシブな攻撃を展開した。攻勢に出る札幌は波状攻撃でゴールに迫ったが、同19分に浦上が痛恨のトラップミスを犯し、梶谷に被弾。再びのミスがゲームの行方を決定付けた。