《秋田戦前日》相手の土俵で負けないこと、相手の土俵に乗らないことも重要になる《柴田Talk》
■8月15日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
練習後、取材に応じた柴田慎吾監督(40)の一問一答は以下の通り。
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―初陣。気持ちの高ぶりは
「まだそんなに、ですね。あした朝起きてドームに近づくにつれて、いろいろな思いが出てくると思う。4日間という限られた中でベストは尽くしたので、選手とスタッフ、サポーターの皆さんと一緒に戦うだけです」
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―就任時にスペースアタッキングと語っていた。短い時間でチームに落とし込むことはできたか
「細かいところは、すごく難しい。最初からああしろこうしろでは選手も混乱する。目指すべきところは共有できましたが、試合中はいろいろな事が起きるのでハーフタイム、試合前のミーティングを含めて勝つ確率を少しでも上げて、スペースアタッキングが少しでも増えるよう良い準備がしたい」
―4日間選手と共に過ごして
「会見時に話したとおりプロも1サッカー選手。今までと変わりなく毎日ピッチ上で選手と向き合ってきたので、プロだからと言って大きな変化はありませんでした」
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―秋田の印象は
「やることを徹底してきて愚直に何度も自分たちのフットボールを貫いてくる相手。僕たちも信念を持って自分たちのフットボールをやりたい。相手の土俵で負けないこと、そして相手の土俵に乗らないことも重要になる」
―監督は相手を緻密に分析して合わせるのか、それとも自分たちのフットボールを貫くタイプか
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「今は自分たちのサッカーに向き合うフェーズを増やそうと思っている。とはいえ相手がいるので合わせるよりもアジャストする感覚に近いかな。調整ですね。自分たちのフットボールを曲げてまで相手に合わせることはしないというスタンスでずっとやってきています」
―4日間で強調して伝えたことは
「1つ改善しなければいけないポイントがあったので、そこの改善です。あとは1つの目安としてどこを使うのかを強調しました」
―監督に就任して周囲からのリアクションは
「めちゃめちゃ来ました。本当にありがたいこと。途中退任になったU-18の保護者からも応援のLINEが来た。いろいろな感情が入り交じっての就任だったので、そこでまた背中を押されました。ぐっと気持ちが入る連絡をたくさんいただきました」
―初陣勝利へ向けて選手にはどんなプレーを期待したい
「全て最初から上手くいったり、4日間で多くを落とし込むのは無理なので、できる限りやってきたことをピッチ上で表現してほしい。あとは本質的なところ。最後までゴールを目指す、ボールを奪う、ゴールを守る。クラブのフットボールフィロソフィーである走る、戦う、規律を守るを前面に打ち出して、応援してくれるサポーターのために勝ち点3を取り切ろうという話をしました」
―秋田はセットプレーからの得点が多い。相手の土俵に乗らないようするためには
「対策もそうですし、セットプレーにさせないことが重要。そのためには(相手より)ボールを持つこと。あとはクリアをどうするか。細かいところになりますが、気になるところは押さえながら最後のミーティングで選手たちに伝えたい」
―監督がU-15旭川時代に秋田の佐藤が札幌U-15に所属していた。アカデミーの仲間とトップカテゴリーで戦う
「僕が初めて旭川の中1の担当になったとき、向こうは札幌の中1で最初の対戦で0-6で負けました。すごい選手がいるなって。サッカー界は広いようで狭い。いろいろな巡り合わせがあり、これも1つの縁。活躍してほしくないけど同じフットボール仲間としてお互いにベストを尽くしたい」
―非公開練習は今後も継続か
「前日はナーバスで選手は集中した環境でやりたい。クラブの意向もありますが、続ける方向で考えています」
―アカデミーの選手が今まで以上に注目する
「チケット購入を希望している選手がたくさんいると聞いて、ありがたいと思うと同時に情けない姿は見せられない。お互いに上を目指している。トップとアカデミーの立場は違えどコンサドーレの仲間。元監督として勝利を届けて一緒に喜びを分かち合える状況にできたら」
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