かつての教え子や入団同期が語る柴田慎吾新監督とは「自分の成長スピードがどんどん上がっていった」

■8月13日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は11日に電撃就任した柴田慎吾監督(40)の新体制となって2日目の練習を迎え、8対8やエリアを限定した11対11の紅白戦などを行った。長らくアカデミーで指導していただけに、現在のトップチームにも教え子は多い。また、MF宮澤裕樹(36)とは2008年の入団同期で、2シーズン共に戦い、寮生活も一緒だった。残り13試合での巻き返しのため、それぞれが再び新指揮官と共に戦い、力を尽くしていく。
当時と共通する指導法
プロ2年目のFW出間思努(20)は中学2年時と3年時の2年間、Uー15コーチの柴田監督から指導を受けた。「練習メニューが自分的には懐かしい感じもする。柴田さんとやっていた時期があったので」と懐かしむ。

当時も今も指導には共通する部分が多いという。「今でも言われるけど、ボールキープするところ。ピッチ上ではめちゃめちゃ厳しく、すごく良い練習を毎日していたので、自分の成長スピードが、どんどん上がっていったし、ピッチ外でもコミュニケーションを取れていたので、良い関係だったのかな」。プロサッカー選手としての土台は新指揮官の下で磨かれた。
監督が変わっても仕事は変わらない
1年間で3人目の監督。サッカー選手として、フォワードとして、期待される役割は一緒だ。「別に監督が変わっても、自分はサッカーをやってゴールを目指すっていうフォワードの仕事をやるだけなので、そんなに変わることはない。ベンチ入りを目指して、日々の練習でしっかり監督にアピールして、試合に出たら結果を出すだけ」。2試合ぶりのベンチ入りを目指して、存在感を示していく。
攻撃の練習が多くてすごく楽しい

来季の入団が内定し、現在はチームに帯同中のFW佐藤陽成(大阪体育大学4年)も、中学3年時に札幌U-15で指導を受けた。「サッカーの基本のところ、戦う部分だったり、走るっていう部分は変わらず、中学校の頃も言われていたので、そこは変わらない。(岩政)大樹さんになって守備もやりだして、柴田さんになって攻撃にもっと力を入れるっていうことだったので、攻撃の練習が多くてすごく楽しいですし、自分たちもレベルアップするかな」。帯同は9月下旬の大学リーグ戦再開まで。「可能性は高くないと思いますけど、その少ない可能性でもチャンスがあれば、自分をアピールして、食い込んでいけるように頑張りたい」と意気込んだ。