夏季スポーツ
2022/10/23 23:05

北海17年ぶり連覇! プリンスL開幕5連敗の弱小軍団が大逆襲 全国高校サッカー道大会

2連覇を飾り、喜びを爆発させる北海イレブン(撮影・桜田史宏)

▽全国高校サッカー選手権道大会 最終日  決勝 北海2ー1札光星(23日、札幌厚別公園競技場)

FW野村が2戦連続決勝ゴール

 決勝戦は北海が2―1で札光星を下し、17年ぶり2度目の2連覇を果たした。前半1分に左CKからFW田中準人(2年)が頭で先制。同20分にPKで同点に追い付かれたが、後半6分にFW野村光希(2年)が2戦連続となる決勝ゴールを決め、逃げ切った。今季昇格した高円宮杯U―18プリンスリーグ北海道で開幕5連敗から始まった弱小軍団が、最後の大一番でその強さを発揮した。優勝した北海は12月28日に東京で開幕する全国大会で18年ぶりの初戦突破を目指す。

 昨年王者の北海が札光星との死闘を制した。後半残り10分ほどからは相手の猛攻に体を張ってゴールを死守。試合後、MF桜庭平良主将(3年)は「このメンバーで優勝できてうれしかった。特にバックアップの3年生は、悔しい思いをしているのに文句も言わず自分たちのためにいろいろとしてくれた」と、スタンドの同級生らと喜びを分かち合った。

 スタメン中、昨年の全国大会に出場したメンバーは4人。大きな経験を持ち帰ったが、4月から始まったプリンスリーグは、開幕戦の0―4大敗から5連敗でスタートした。DF金田凪斗(3年)は「守れないし、攻められない」と、暗く長いトンネルに入り込んだ。

失意の遠征経て島谷監督が荒療治

 今夏の総体道予選は2回戦敗退。夏休み中の福井遠征では7日間で14試合行うも「ほとんど勝てなかった」と金田。なかなか上向かないチーム状態に、島谷制勝監督(53)は荒療治に出た。「2、3日練習をしないで、本音で話し合った」。すると選手たちは本気でぶつかり合い、目指すべき目標へのベクトルが徐々にまとまった。

 指揮官はさらに、例年、選手権予選1カ月前になると選手への叱咤(しった)を封印してきたが、今年は「きのうまで僕に怒られていた。こっちも納得できるまでやる。それで執着心が子供たちにうつる。だから曖昧にして終わるつもりはない」と、決勝前日まで選手に叱咤激励を続けた。

 今大会直前のプリンスリーグ最終戦(10日)も同じ札光星が相手だったが、1―0で勝利して残留を決めた。その勢いのまま今大会は決勝までの5試合で失点はわずか2と、復活した堅守を武器に勝ち上がった。

 昨年の全国大会は初戦で長崎総合科学大付に1―2で逆転負け。左シャドーで出場したMF佐々木遥土(3年)は「今年こそ勝ちたい」。出場4大会連続初戦敗退の屈辱に終止符を打つ。

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