ファイターズ
2021/10/02 15:13

栗山監督「お疲れさん」〝愛弟子〟佑をねぎらう

2015年9月16日のロッテ戦、雨の中で352日ぶりに勝利した斎藤(右)は、栗山監督からわが子のように祝福された

 栗山監督はずっと斎藤の背中を押し続けてきた。スポーツキャスター時代、高校球児を初めてインタビューした相手が早実高の斎藤だった。
 2012年に監督に就任し、運命とも言える相手と再会。その年の開幕投手に抜てきし、斎藤も見事な1失点完投勝利で応えた。「あの1年目の優勝は、初戦の勝利がすごく大事なものだった」と目を細めた。
 その後、度重なるけがに泣かされ、苦しい日々を送っていたが、「本当に多くの人に応援してもらって、夢を与えてくれた選手。苦しみながら泥だらけになっても、絶対に諦めないで、自分を信じて前に進む姿を見せる責任があると思っていた」と語った。
 「苦しかったと思うし、大変だったと思う。けど、それを最後までしっかりやったということだけは、一生忘れない」と、11年間見せてきた右腕の姿を心に焼き付けた。「全力で一日一日、歩めたということに、それだけは『お疲れさん』って言ってあげたい」。数々の苦難に立ち向かった背番号1をねぎらった。
(十島功)

早実高の先輩にあたる荒木投手コーチ

「ご苦労さまでした。目いっぱい、彼なりにやってきた野球人生だと思うので、お疲れさまと言いたい。すごく研究熱心で、すごく勉強している姿を見ている。そういうものは、どの道に行っても必ず生きると思う」

■駒大苫小牧高時代に甲子園で激闘を繰り広げた楽天・田中将

「甲子園の決勝、そしてプロの世界でもたくさんのファンの方々の前で投げ合えたことは、とても良い思い出です。11年間の現役生活、大変お疲れさまでした」

駒苫OB本間もねぎらい

 千歳の社会人野球クラブチーム・トランシスに所属する本間篤史(33)は2006年夏の甲子園に駒大苫小牧の主軸として出場。決勝で、当時早実のエースだった斎藤と対戦した。
 延長再試合は記憶に新しく、U―18日本代表ではチームメートだった。「本当にお疲れさまでした」と、ねぎらいの言葉を寄せた。そして「僕も一回引退して、野球がやりたいとクラブチームで復帰した」と冗談交じりに“再戦”を期待した。

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