アマスポーツ
2022/09/23 23:15

美術部出身!異色の経歴 旭龍谷・佐野が5連覇導く 24日に全道高校ラグビー南・北選手権決勝

きょうの決勝へむけ、気合を入れ前日練習をこなした旭龍谷の佐野(左から2人目)

 全道高校ラグビー南・北選手権の決勝が、24日に行われる。北大会は旭龍谷が13年ぶりの優勝を狙う北見北斗と激突する。中学時代は美術部に所属し、高校からラグビーを始めた異色の経歴を持つFW佐野凰惺(おうせい、3年)がトライを決め、チームを5連覇に導く。

中学1年時に優秀賞選出の実績

 178センチ、97キロと大柄な佐野だが、意外にも中学時代は美術部だった。

 小学時に柔道を習っていたが左大腿(だいたい)骨を骨折し、その道を諦めた。旭中央中に上がる時に「なにもやることがない」と美術部に入部。意外にも才能が開花し、中1時には応募した「宇宙の日」記念行事の全国小・中学生作文・絵画コンテストの中学の部で旭川近郊から集まった45作品の中から優秀賞(2人)に選ばれる実績を残した。

 旭龍谷高に進学し、始めたラグビーは現キャプテンの水口遥太(3年)からの誘いがきっかけ。体験入部に参加し「入ってみようかな」と軽い気持ちで入部。当時から大柄だった佐野だが、足も遅く力も無かった。

 最初はつらい練習も、楽しさが上回り努力した。9秒台だった50メートル走は7秒台に。バーすら上げられなかったベンチプレスは、今では105キロを上げるまでに。「頑張りました」と憎めない笑顔を見せる。

昨年1回戦敗退も1トライ「また花園に立ちたい」

 昨年の花園では1回戦の大津緑洋(山口)戦に出場し、敗戦も1トライを決めた。「また花園に立ちたい」と目を輝かせる。花園で自身2度目のトライを達成するため、まずは北見北斗からトライを奪い、チームを勝利に導く。

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