冬季スポーツ
2022/08/10 23:50

大沢涙の引退会見「ずっと幸せで…」 女子アイスホッケー日本代表主将

涙を流しながら引退会見をする大沢

 女子アイスホッケー日本代表の主将を務め、ソチ、平昌、北京冬季五輪に出場した大沢ちほ(30、MONSTAR design)の引退会見が10日、札幌市内で行われた。今後は競技をメジャースポーツに押し上げるべく普及活動に専念する。

五輪3大会出場「成長できる可能性感じられなかった」限界感じ決断

 すでに限界を感じていた。北京五輪を終え、4月中旬には「4年後に向けて成長できる可能性を感じられなかった」と、スマイルジャパンの大黒柱は引退を決断した。

 6歳からの競技生活25年を振り返り、「とても楽しかった。ずっと幸せで…」と話すと、言葉につまり涙ぐむ場面も。「スマイルジャパンでキャプテンのプレッシャーは全くなかったし、皆で喜びも悲しみも苦しみも分かち合えた。今後は常にメダルを狙えるチームになってほしい」と仲間に感謝とエールを送った。

今後は普及活動に尽力「まずは競技人口を増やす」

 2018年から3シーズン、スウェーデンリーグでプレーし、競技のステータスの高さ、盛り上がりを実感した。その熱狂をまず北海道、そして全国で実現するべく、普及活動に全力を注ぐ。

 すでにラジオリポーターとして情報を発信するなど、札幌を拠点に活動している。メジャースポーツに押し上げる第一歩として「まずは競技人口を増やすこと」。人口の多い札幌の学校で授業の中に競技を取り入れてもらうため、「大沢ちほスケートプログラム」も構想中だ。新たな挑戦でもスマイルと根性で道を切り開いていく。

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